かっこいいのは、さしている男性?それともさしている日傘?

真夏の日差し 太陽と青空

日傘といふものを、男もしてみむとてするなり

今年は猛暑だそうです。京都ではおそらく酷暑になるのだろうと思っています。

まだ梅雨入り前ですが、梅雨が明けるとあの暑い暑い夏がやってきます。なんでこんな暑いにゃろ?と毎年感じますが、本当に気候がキビシイまちです。

日差しはというとすでにギラギラしていますし、梅雨明けには太陽の日差しがカンカン照りになるのでしょう。この日差しを受けていると、本当にカンカンと音がするのです。

この強い日差しを避けるのに、女性は日傘をさされますよね。暑さだけでなくお肌のためでもあるということは無粋な私もよく知っています。

この日傘なのですが、テレビのある光景を見ていて、紀貫之の土佐日記の冒頭を思い出したのです。

「男もすなる日記といふものを、女もしてみむとてするなり。」

まさにある光景を見ていて、こう感じたのです。

「女もすなる日傘といふものを、男もしてみむとてするなり。」

えっ、日傘って女の人がするもんとちゃうの?なんで男が?

日傘をさす男性がインタビューを受けている様子を見て、まさにこう感じたのです。

私は、最初こう思っていました。

日中に雨も降ってへんのになんで雨傘さすんやろ、けったいな。

というのは間違いで男性用の日傘があると知り、まったくの驚愕でした。熱中症対策はなんとか理解できましたが、おしゃれ?なんやねんそれ、でした。

日傘をさす男性にケチをつけるわけではありません。男やから日傘さしたらあかんというわけではまったくありません。

時勢に対する私の認識が追い付いていない、日傘は女性がさすものという固定観念がそもそもの認識誤りだと痛感しています。

京都のような強い日差しがさんさん(このまちではカンカンと音がします)と降ってくるようなまちでは、日傘が必要なのかもしれません。

よく言われるパラダイムシフトなのかもしれません。

社会も、つねひごろの暮らしも大きく変化しているのですから、考え方も大きく変えていかないといけないのでしょう。

1年先、いえ1か月先、いえいえ1週間先の世の中にも私のようなものはきっと取り残されるのではないかとある意味あまのじゃく的に考えています。

それでも私は、日傘はさしません。暑くても、日差しが痛くても。

やっぱりといってしまいますが、粋に日傘をさしておられる着物姿の女性とすれちがったら振り返ってしまう自分に気づいています。

この辺で筆は止めておくのがいいでしょう。

いい日傘を見つけました!「ビオラ刺繍の晴雨兼用日傘」