錦秋の京都で紅葉狩り。嵐山・嵯峨野で紅葉の名所を巡る
11月に入り、いよいよ紅葉の季節が近づいてきました。
この時期、京都の有名な観光地はどこも大賑わい。
特に嵐山・嵯峨野エリアでは紅葉との共演を楽しめる社寺が多数あることから、大勢の観光客が足を運びます。
京都でも名高い寺院や広々とした庭園など、嵐山と嵯峨野に点在する紅葉スポットは実に多様。
色鮮やかな紅葉の写真とともに、このエリアで一押しの名所をご紹介します。
(広告)世界遺産として知られる「天龍寺」
まず訪れたいのは、京都の世界遺産のひとつとして数えられる「天龍寺」。
見どころは日本で初めて史跡・特別名称に指定された「曹源池庭園(そうげんちていえん)」です。
嵐山を借景とした見事な景観はもちろんのこと、実際に庭園を歩き回れるのも魅力のうち。
メインとなる曹源池の付近は紅葉の他にも常緑樹が植えられているため、バランスのとれた美しい色彩が楽しめます。
庭園の拝観が開始されるのは朝の9時前ですが、人気スポットであることから混雑するのも早め。
開門直後に参拝するのがおすすめです。
CMにも登場した紅葉の名所「二尊院」
お次は小倉山のふもとに鎮座する「二尊院」。
「釈迦如来(しゃかにょらい)と「阿弥陀如来(あみだにょらい)」の二尊を祀ることが、お寺の名の由来とされています。
こちらの寺院でもっとも注目すべき紅葉スポットは、「紅葉の馬場」と称される、総門を通り抜けた先に広がる参道。
幅の広い道の両脇を真っ赤な紅葉が彩る様子は、有名なキャンペーン「そうだ 京都、行こう」のCMでも取り上げられました。
また、本堂となりの書院の奥に位置する茶室「御園亭(みそのてい)」も、見ておきたい場所のひとつ。
とりわけ、屋根にちらほらと散り紅葉が積もる様子は、とても風情が感じられますよ。
紅葉とともに嵐山を一望できる「大河内山荘庭園」
3番目にご紹介する「大河内山荘庭園(おおこうちさんそうていえん)」は、俳優の「大河内傳次郎(おおこうちでんじろう)」が30年もの月日をかけて造った庭園。
天龍寺と同様に借景をうまく活かした景観が素晴らしく、中でも紅葉の季節は大変見ごたえがあります。
庭園そのものが平地より高い位置にあるため、見晴らしの良い場所からは嵐山の景色を一望することも可能。
お寺とはまた違った趣きがありますので、ぜひ一度は訪ねてほしいスポットです。
静けさが魅力の穴場「虚空蔵法輪寺」
最後は「十三まいり」で知られる寺院「虚空蔵法輪寺(こくうぞうほうりんじ)」。
前述したみっつの紅葉スポットは渡月橋の北側にありましたが、こちらは南側に位置しています。
その場所も相まって、虚空蔵法輪寺は静かさしみ入る空間が特徴。
拝観料もかからないため、リーズナブルな紅葉狩りを心がけている方にはありがたい存在です。
門の近くに並ぶ紅葉も、盛りの時期は味わいのある風景に。
昔懐かしい、静寂の中に美を見出す秋の京都に出会うことができるでしょう。
知識だけでは得られない、京都の紅葉の美しさ
ひと口に嵐山、嵯峨野といっても、そこで見られる景色は千差万別。
実際に足を伸ばせば、書籍やWebの知識だけでは得られなかった情景が目の前に広がります。
「今年こそは」、もしくは「今年も」、嵐山や嵯峨野の紅葉を愛でられるといいですね。
天龍寺
〒616-8385 京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68
二尊院
〒616-8425 京都府京都市右京区嵯峨二尊院門前長神町27
大河内山荘庭園
〒616-8394 京都府京都市右京区嵯峨小倉山田渕山町8
虚空蔵法輪寺
〒616-0006 京都府京都市西京区嵐山虚空蔵山町