やはり難しい、京都検定2級~取り組んだ勉強方法は?~
先日、「京都検定に挑戦~3級合格の学習法と資格の活かし方~」という記事をちょっと物知り顔で掲載したのですが、実のところ2級はすれすれで合格したのです。
それも運が良かったと感じています。
(広告)京都検定2級に挑戦
京都検定2級について、勉強方法や得点データなどをあからさまにお示ししようと思います。
2017年12月に受験した3級は、手ごたえもあり自信も後押しするような状況で比較的すんなりと合格することができました。
13年分の過去問を解いて、勉強したという裏打ちがあったとはいえ、人間って思い上がってしまう癖があって、あきませんね。
2級もこの調子でいけるやろ、安易に考えていました。
本格的に2級合格へ向けて勉強を始め、過去問を解き出したのは2019年9月頃でした。3ヶ月後には、本試験があるというのに。
勉強方法なのですが、受験される方が基本的にされるオーソドックスなものです。
京都新聞出版センター発行の「京都検定 問題と解説」を解く点と、公式テキストブック「京都・観光文化検定試験」をちらちらと眺める点、この2点です。
(広告)ただ、私は京都に暮らしているので「京都新聞」を購読していますが、地元紙ということで京都に関わるさまざまな情報やコラム・評論があり、試験対策ではないですが、情報収集に役立つのではないかと感じています。
試験に臨んでみてわかるのですが、類推する力を養っておく必要があると思います。
問題を読んでもわからない、4者択一の解答で迷ってしまう場合に直面しますが、これまで身に付けてきた情報や発想で解答を導き出す類推力が重要になってくると感じます。
さて、実際に2級の過去問に取り組み始めたのですが、あせりました。わからない、知らない点が山ほど出てきたのです。
何事も甘く見てはいけません。自戒しながらも、時間が足りないと痛感しつつ勉強を進めました。
もう1点いえ2点、しまったと感じたことがありました。
サイトの出題程度を見ると、
公式テキストの中から70%以上を出題
とあり、30%はどこから出題されるのか不明な点でした。
それと「公開テーマ問題 10問」について、
京都の産業~伝統工芸から先端産業
とあり、何をすればいいのか全くお手上げ状態でした。
それでも意を決して、過去問15年分に取り組みましたが、3級と異なりやはり難しい。
お恥ずかしいのですが、私の理解力は下記の通りでした。
過去問(第1回~第15回)の平均点
63.6点
70点以上は過去問15回中3度のみ
本試験での得点
72点
(ご参考までに)
3級では、下記の通りで本試験は出題傾向が私に向いていたのか、93点と高得点という結果になりました。
過去問(第1回~第13回)の平均点
78.08点
70点以上は過去問13回中13度
本試験での得点
93点
京都検定2級受験概要
京都検定2級試験について、もう一度おさらいをしておきましょう。
出題程度
四者択一
100問以内
京都の歴史・文化などについてやや高度な知識レベル
公式テキストの中から70%以上を出題
合格基準
マークシート択一方式で70%以上の正解をもって合格
公開テーマ問題 10問(毎年度変わります)
京都の産業~伝統工芸から先端産業(2019年度 第16回)
出題範囲
歴史、史跡、神社・寺院、建築・庭園・美術、伝統工芸、伝統文化、花街、祭と行事、京料理、京菓子、ならわし、ことばと伝説、地名、自然、観光 等、京都に関すること全般
受験者・合格者・合格率推移(過去5年)
参考URL
https://www.kyotokentei.ne.jp/about/past_data.html
第17回(2020年度)
受験者 2,069 合格者 873 合格率 42.2%
第16回(2019年度)
受験者 2,521 合格者 820 合格率 32.5%
第15回(2018年度)
受験者 2,721 合格者 1,287 合格率 47.3%
第14回(2017年度)
受験者 2,685 合格者 718 合格率 26.7%
第13回(2016年度)
受験者 2,557 合格者 606 合格率 23.7%
これは、私の感覚なのですが、2級の合格率は30%台ではないかと思います。
最後に受験した中で印象に残っている設問をご紹介します。
公開テーマ設問例と難問例
類推力で正解した設問
【公開テーマ問題】「京都の産業~伝統工芸から先端産業~」に関する記述について、最も適当なものを(ア)~(エ)から選びなさい。
昭和19年(1944)創業の電子部品メーカーが、自社の技術力を駆使して平成3年(1991)に誕生した自転車型ロボットはどれか。
(ア)フォルフェウス
(イ)スーパードルフィー
(ウ)ムラタセイサク君
(エ)ロビ
京都には電子部品メーカーが多くあり、解答に迷ったのですがおそらく村田製作所のことなのだろうと類推し、(ウ)ムラタセイサク君を選択し正解となりました。
難問
建築・庭園・美術に関する記述について、最も適当なものを(ア)~(エ)から選びなさい。
三条通の近代建築群で最も古く、明治23年(1890)頃に建てられ、国の登録有形文化財に指定されている木骨煉瓦造の建物は何か。
(ア)旧日本銀行京都支店
(イ)旧家邊徳時計店
(ウ)旧不動貯金銀行京都支店
(エ)旧毎日新聞社京都支局
旧日本銀行京都支店しか思い浮かばず、(ア)を選択しましたが、正解は(イ)でした。
こんなんわからんで、答え合わせした際の一言。
京都検定試験2級について私の実体験をもとにご紹介しました。
ご参考にしていただけましたら、幸いです。
現在1級受験について準備を進め始めていますが、手ごわすぎて少しビビッているような日々です。
参考URL
https://www.kyotokentei.ne.jp/