今年こそ見逃すまじ!想いに願をかける~本満寺のしだれ桜~

あっという間に正月も過ぎてしまい、1年で最も寒い時期といえば大寒から節分の頃になるでしょうか。

底冷えが痛みに変化する京都において、冴えない脳を何とか動かして、今年は春に向けた企みを考えています。

今回のテーマは、本満寺のしだれ桜の見頃を見逃すまじと意を決していることです。

陶酔する美、本満寺のしだれ桜

本満寺は、今出川寺町を上って行くと途中枡形商店街の西入り口の前を通り、さらに上った先にあります。

日蓮宗の寺院でこぢんまりとした佇まいなのですが、春には私と同じようにしだれ桜を見ようと多くの方がお越しになり、周りの雰囲気というか様相が変わります。

おそらく観光でこのまちを訪れておられる方もいらっしゃるのでしょう。

2020年にはじめてじっくりと目の当たりにしたしだれ桜は、圧巻でした。

頭からは感嘆符(!)、口からは「ああっ」と唸って開いたまま。それはそれは見事に咲き誇った姿でした。

美的陶酔!

本満寺のしだれ桜(2020年撮影)

確か帰り際に、この桜の保存会の方が寄付の箱を持っておられて、1000円を入れた記憶が残っています。

過去の対決

昨年の4月1日のことなのです。

今年こそはと思い(少し遅いかなと嫌な予感はしていたのですが)本満寺を訪れました。

門前、人の気配がありませんでしたので、慌ててしだれ桜まで早足で行くと、やっぱりすべてが終わり、すっかり散った後でした。

まんまと逃げられたという感覚とやられたという想いで残念さを噛みしめ、

「来年まで覚えとくさかいな」と捨て台詞を吐いてしまいました。これには、なんと不粋なと後で後悔しましたが。

それで、大寒が過ぎた今、少しムキになって、過去の3月末の気温を気象庁のHPで調べ、今年の満開日について、気温何度ぐらいで開花し、どれぐらいの日にちで満開になるのか、美が継続する期間はとあれこれ腕を組みながら熟考しているのです。

一般的に3月中旬から4月上旬が見頃とされていますが、季節の移ろいにまつわる気温の変化や雨などで1日を単位に状況が変化し、見頃のタイミングを見誤ってしまいます。

ここに、過去の記憶とダイアリを繰って過去6年の対決状況と気象庁のHPで調べた3月末の気温の状況をお示しします。

〇は観ることができた

×はダメだった

2018年 × 3/25頃から連日25度近くの気温がつづく。

2019年 × 4/6頃京都では桜の満開で本満寺に行くととっくに満開は過ぎていた。

2020年 〇 3/18頃より18℃を超える日がつづき、3/23に本満寺訪問。

2021年 〇 3/19頃より20℃を超える日が散見し、3/19に本満寺訪問。

2022年 × 3月体調不良でずっと寝込み、4月に他寺院の八重桜を観に行くのがやっと。

2023年 × 3/20ごろより気温が上昇、4/1でも大丈夫と考え訪れたところ全て散った後。

2024年 〇 2月までの暖冬、3月の寒の戻りと長雨。季節の移ろいに翻弄されながらも3/31に本満寺訪問。

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少し小休止

今年も観に行こうと考えている桜(過去の画像です)

一条戻橋の河津桜

一条戻橋の河津桜

椿寺の五色八重散椿としだれ桜のコラボ

ここも見頃のタイミングが難しいです。

椿寺の五条八重散椿としだれ桜のコラボ

季節は移ろうが、どう対策する?

さて、どうしましょう。

3月末頃、毎日現地までチェックに行くのも不粋ですし、天気予報をこまめにチェックしつつ、3月20日ごろから気温が20℃近くになると予想があれば、翌日はすぐ行動を起こします。

そうです、御所を横切り寺町通を駆け上がって、現地に赴くのです。

今年こそ見逃すまじ!

今年は、暖冬とのことで確かに少し暖かい気がします。

ということは、春の訪れも早いかもしれません。

見頃という絶好のタイミングを見計らって、しだれ桜の美しさを目から脳に落とし込むことと画像として落とし込むこと、これは忘れずに心に留めておこうと決めています。

3月末に、ここにしだれ桜の画像があるやなしや、どうぞ、しばらく事の顛末のゆくえをお待ちいただければ幸いです。

2024年本満寺のしだれ桜

2月までの暖冬、3月の寒の戻りと長雨。

変則的な季節の移ろいに翻弄されながら、ようやくにして本日2024年3月31日、逃がさずしっかり掴んできました。

20240331本満寺のしだれ桜

   

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