赤レンガが眩い、まちなかカルチェ・ラタン~同志社大学~
※記事は、2017年11月3日に訪問した際のコンテンツです。
京都でのまちなか散歩と言えば、神社仏閣というイメージが強い方も多いでしょう。
けれども、歴史ある建造物は寺院や神社だけではありません。
本日は少し視点を変えて、明治時代の風景を醸し出している同志社大学を訪れます。
(広告)同志社大学を訪れる
烏丸今出川で立ち止まると、同志社大学の眼前には緑豊かな京都御所が広がります。
そこからキャンパスに目を向けると、赤レンガの建物が穏やかに目に映ります。
烏丸通を北へ徐々に散歩の歩を進めると、大学西門へ到着。
視線の先には斬新な良心館、そして向かい側にはアカデミックな寒梅館が現れます。
そこからさらに北へ散歩の歩調を進めると志高館へとつながるこの様相。
和のイメージが強い京都ですが烏丸今出川界隈はまるで、赤レンガが眩いまちなかカルチェ・ラタンといった装いとなっています。
この同志社大学は、幼稚園から大学院までを擁する総合学園で、ブランド力においても入試難易度においても日本有数の私学と言っても差し支えありません。
各界の著名人を多数輩出しているのですが、作家の筒居康隆さんや俳優の生瀬勝久さん、フェンシング銀メダルの太田雄貴選手などが有名です。
近年活躍が目覚ましいカズレーザーさんや岡崎体育さんなども卒業生です。
散歩ですれ違う若者たちも、未来の著名人になるかもしれませんね。
京都のまちを見守る同志社大学ですが、そもそもはキリスト教を信仰していた新島襄が京都寺町に開校した同志社英学校から始まります。
国禁を犯し、明治維新を迎えた日本に戻った彼は、“新しい時代に新しい市民のため”という思いを掲げ、大学設立という強い意志で奔走しました。
良心教育を建学の精神に据え、キリスト教主義、自由主義、国際主義を教育の基底とし、その精神は今もなお新島スピリットとして引き継がれています。
さて、同志社大学界隈を訪れる度、ふと想起することがあります。
それは、国家政策としての廃仏毀釈や神仏分離が進められていた当時の京都では、おそらくキリスト教に対しても相当な偏見があったのではないか、という点です。
このような時代情勢の中で、御所のお向いにキリスト教主義の英学校ができたというのは、奇跡ではないでしょうか?
京都の人間は、新しもん好きですが、それでもはじめは賛同少なしではなかったかと想像せずにはいられません。
その難局を乗り切ったのは、一言山本覚馬に尽きると思われます。
ハンサムウーマンとして名の知られる新島八重を妻とした新島襄、その八重の兄である山本覚馬は新島襄亡き後も全身全霊で大学の設立に尽力しました。
同志社大学をまちなか散歩で訪れた際は、是非オシャレな学食Hamac de Paradisへもお立ち寄りください。
今出川キャンパス内にあるこの学食は、ちょっとしたレストランと見間違うほど、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
日替わりランチは500円、もちろん一般利用OKです。
混み合うお昼の少し前に到着するようタイミングを調整するのがおすすめです。
奇才、森田恭通氏が手掛けたインテリアと美味しいメニューで、疲れた体が癒されていきます。
同志社大学
〒602-8580 京都市上京区今出川通烏丸東入
参考URL
https://www.doshisha.ac.jp
京まちなか散歩道 まちなかカルチェ・ラタン!同志社大学より引用、再編集