悟りの窓と迷いの窓、錦秋に訪れてみたい魅惑の禅寺、源光庵
※記事は、2018年11月29日に訪問した際のコンテンツです。
悟りの窓、迷いの窓と語り合う
2018年2月寒空の中、鷹峯のきつい坂を何とか自転車で登り源光庵を訪れました。
じっくりと丸い「悟りの窓」と四角い「迷いの窓」を眺め、その際に紅葉の季節に再訪しようと意に決しておりました。
晩秋から初冬へと季節が移ろうこの京都で、紅葉を見る機会はそろそろ最後だと感じ、秋が深まる中、源光庵へ再訪しました。
(広告)また合わせて鮮やかな紅葉を鑑賞しようと近くにあります光悦寺にも立ち寄りました。
京都のまちなかであれば、概ね自転車+散歩で行くことが多いのですが、体力的に少し無理かなと感じ再訪は市バスを利用することとしました。
千本北大路から佛教大学前を通り鷹峯へ通じる道は、坂が結構きつく息が切れるほどで、前回は大変往生しました。
さて、再訪しました源光庵の門前では思い描いていた風景よりもさらに深みのある秋の風情を感じる景色が眼前に広がりました。
紅葉は、紅や黄を散りばめた絵画のようでこれは美しいと純粋に感じ入りました。
その際、頭に想起したのは、「あの二つの窓と秋の景色とのコントラストは、どのような風情を見せてくれるのだろう」ということで、足早に本堂へと急ぎますが、観光客や修学旅行生の多さに少し戸惑いを感じました。
やはり皆さん「悟りの窓」と「迷いの窓」がお目当てで、写真を引っ切り無しに撮っておられました。
冬に参りました祭には、陽光による光と影、陰と陽といった独特の空間の中に枯淡とどこか寂しさを感じたことを記憶していますが、今回の印象としては、光と影、陰陽という独特の空間は同じなのですが、そこから漂う雰囲気には紅葉が発する鮮やかな色彩が混ざり合い、派手ではないけれどもどこか華やいでいる明るさを体感しました。
願わくば、「この2つの窓の前に座して静かにじっくりと静観し沈思したい!」と感じますが、これは誰もが思う希望なので実現は難しいと納得しています。
(広告)鷹峯の紅葉を堪能する、光悦寺
源光庵を後にし、さらに鷹峯を満喫するべく光悦寺へ歩を進めることとしました。
こちらの紅葉も見事な色彩と情緒を醸し出していて、晩秋の深みというのでしょうか、純粋な自然美を感じました。
散策の帰路、どうも人が集まるところが苦手でひとりでぶらぶらとしてしまう癖があるのですが、今回も鷹峯から混んだ市バスはごめん被りますと感じ、思いつきで鷹峯から歩きまして千本北大路からさらに下ることとしました。
帰宅後、当然ですが、足や腰が痛く少なからず後悔しましたが。
源光庵の二つの窓と紅葉が織りなす美、これらを思い起こしながら、次の京都まちなか散歩を思い浮かべています。
源光庵
603-8468 京都府京都市北区鷹峯北鷹峯町四七
京まちなか散歩道 錦秋の窓!源光庵より引用、再編集