数々の名酒を生んだまちなかの酒蔵、キンシ正宗堀野記念館
※記事は、2018年4月16日に訪問した際のコンテンツです。
桜の季節も過ぎ本日のまちなか散歩はどこへ、と考えた際に浮かんだのが、京都市民と寄り添うように営業されている造り酒屋の「キンシ正宗 堀野記念館」です。
こちらには、町家文化を知ることのできる博物館もあり、懐かしい雰囲気に浸りながら散歩へ出向くことにします。
御所から南に位置する界隈を御所南と呼びますが、京都地方裁判所や多くの法律事務所、幼稚園、小学校など文教施設も多くあり、とても落ち着いた街並みです。
御所の堺町御門を出て、そのまま堺町通をずっと下がりますと、ちょうど二条通手前に瀟洒な町家があります。
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まちの風情と調和した建物で、江戸時代から酒屋をされており、酒蔵や酒を造る道具類など当時を伝える文化遺産として今なお継承されています。
京都の数ある酒屋の中でも御所や二条城に近く、また公家や藩邸も多くある立地ですから、お酒をお納めする機会も多々あったのでしょうと、と店の方からお聞きしました。
さて、ひとたび中に入ると、幕末~江戸時代の京都へタイムスリップしたかのようです。
それもそのはず、この建物は旧堀野家の本宅であったのです。
京仕込み発祥の地ともいわれており、過去には京都の酒好きがこぞってこちらへ通ったことでしょう。
現在は酒造拠点を伏見へと移しておられますが、現在もこの敷地内で京都町家麦酒醸造所が稼働しており、京都の地麦酒の歴史を受け継いでいます。
館内では、当時の町内絵図(堺町通を夷川通から二条通まで示している住宅地図のようなもの)を拝見しました。
幕末のまちなかの様子を垣間見るようで、大変興味深く感じました。
2階の様子ですが、上階に酒桶があるのはとても珍しいとのことでした。
文庫蔵には、酒造り関連の資料などが展示されていました。
火に強い建物であり蛤御門の変でも酒を守ってくれた、頼もしい存在である蔵とのことです。
こちらは京都が誇る名水「桃の井」です。
この水は、以前ご紹介いたしました「染井」と同じ水脈から湧いているとのことです。
少し飲ませていただきましたが、くせがなくすっきりとした味でした。
この水が数々の名酒を生み出してきたとのお話でした。
(広告)最後は、京都の名産品を購入できる売り場に立ち寄ります。こちらでは、京都町家麦酒醸造所で製造された地麦酒を購入できます。
私も1本買い求めました。
豊かな風味を誇る、京都の名水でできた町家生まれの地麦酒。
まちなか散歩を終え、しっかり冷やしてから頂いたのですが、とても口当たりがよく、あっという間に飲み終えてしまいました。
キンシ正宗のウェブショップもありますので、是非ご賞味ください。
キンシ正宗堀野記念館
〒604-0811京都市中京区堺町通二条上ル亀屋町172
参考URL
http://kinshimasamune.com/horino/?m=pages/inochi
京まちなか散歩道 まちなかの酒蔵!キンシ正宗 堀野記念館より引用、再編集