観光旅行の延長線上~移住未満の京暮らしに触れてみる~
京都移住のススメという個人的な視点から、「京都で暮らす~東京で疲弊するより京都移住を考えてみる~」でも触れましたが、東京で疲弊するより京都で暮らしてみるということも選択肢の一つとしてご紹介しました。
その後、京都というまち、それもふだんのまちをどのようにお示しすればよいのか、移住という言葉にこだわり過ぎたせいか遅々として足踏みをしたまま、なかなか思うように進めることができませんでした。
先日のことなのですが、東京にお住まいのライターさんからこんなご提言をいただきました。
もう30回以上も京都を訪れ、このまちで暮らしたいと感じておられ、京都に心から好感を持っておられるとのことです。
「観光旅行の延長線上にある少し長めの滞在、という形でマンスリーマンションとかシェアハウスみたいなソフトなものでも、家探しや暮らし方の情報は欲しいと思います。
京都では旅行というより短期でも「暮らし」がしたい、という潜在的な願望をもつ層にとって、こういう情報の価値は大きいと思います。
よそ者としては、京都の生活は憧れの対象でありながらどうしても敷居の高いところがありますからそれを軽やかな拠点のひとつにするための手引きがあれば、非常に嬉しく思います。」
移住未満の京暮らし
正式に移住することに縛られるというより自ら縛ってきたと感じていますが、移住にこだわることなく、観光旅行の延長線上として移住未満の京暮らしに触れてみることも移住をお考えの方には有益だと気が付きました。
つまり、お試し移住をして、まち・風・人・食など諸々のことに触れてみる、これはとても大切なことで、京都を現実的に体験することによりまちに対する自由な発想や感性を身に付けていただく格好の契機だと認識しました。
今回、観光旅行の延長線上として移住未満の京暮らしをテーマに、3つの居住空間をご紹介します。
桜や紅葉の季節だけ京都を訪れるのではなく、このまちで過ごすのが心地よい、少し暮らしてみようかという動機から生まれる移住未満の京暮らしを加味してみたいと思います。
暮らすように泊まる
「京都移住計画」さんは、さまざまな京都移住に関わる情報を発信されており、とても有益なサイトで訪れる価値ありです。
そのサイトのコンテンツの中で、「観光以上、移住未満」という言葉が心に響きアパートメントホテル「JHM京都リゾート室町五条」の存在を知りました。
コンセプトとして「暮らすように泊まる」ということで、京都のまちなかでふだんの暮らしに触れてみる、つまりちょっとした定食屋でごはんを食べたり、喫茶店で地の人たちとおしゃべりをしてみたり、鴨川を散歩してみたり、禅寺の方丈に座ってじっくり庭を観てみたりと京都っていいなあと体感する瞬間を感じてしまう体験ができるのではと考えられます。
さらに京都移住や移住未満の京暮らしを考える際、やはり京町家で暮らしてみたいと感じることも自然な想いでしょう。
(広告)京に暮らす・町家に暮らす
「京に暮らす。もっと気軽に。」という「京別邸」のサイトテーマには、私が感じているテーマに近似していると感じ、目を惹きました。
短期の貸家ということで、移住未満の京暮らしを体感できる絶好の環境だと感じました。
おすすめ物件の中で「上京区 京別邸 北野」は、天神さん(北野天満宮)界隈で瀟洒な京暮らしができそうで私たち地元のものでも憧れる住空間だと言い切れます。
ただ、京別邸は総じてお家賃が高いですね。とても魅力的ですが、財布との相談になりそうです。
西陣で町家暮らし
最近見つけたのですが、京都最大級の町屋で上質の時間をとのことで「RESI STAY心心苑」という伝統的な町家を改装した一棟貸し切りの宿泊施設とのことです。
観光旅行の延長線上として移住未満の京暮らし、いかがだったでしょうか。
移住ということに頑なにこだわることなく、短期間気楽に京都で過ごしてみることも観光だけでないふだんの京都に逢えることと感じられます。
さらに、多角的に調べて行けばさらに深みのある空間を見つけることができると感じており、京都を軽やかな拠点のひとつにするための手引きをお示しできるよう尽力したいと考えています。
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