酷暑の夏に涼を求めて~京都の奥座敷・貴船神社で三社詣~

京都の街は夏本番の暑さ。

連日35度を超える気温の中では、外へ出かけるのもためらってしまいます。

「それでも夏の京都を楽しみたい!」という方におすすめなのが、京都の奥座敷といわれる貴船

清らかな水が流れる避暑地で、涼しい夏を満喫してみませんか。

京都の水を司る「貴船神社」

貴船エリアがあるのは、京都市の左京区。

叡山電鉄を利用する場合は、鞍馬線の終点である「鞍馬」駅のひとつ前「貴船口」駅で降りて向かいます。

このエリアでもっとも有名な観光地といえば、そう、「貴船神社」ですね。

貴船神社 鳥居

「貴船」を地名として「きぶね」と呼ぶのに対し、貴船神社は「きふね」と呼ぶのが特徴的。

これは貴船神社が水の神を祀っていることから、「水が濁ってはいけない」という意味を込めてそう呼んでいるのだと伝わっています。

こちらの主なご利益は運気隆昌(うんきりゅうしょう)や諸願成就、そして縁結び。

特に縁結びは後述のエピソードもあり、数多くの参拝者がその願いを持って足を運びます。

また、水の神であることから「降雨(こうう)」「止雨(しう)」も司っているのだとか。

平安時代の人々は、日照りが続くと降雨を願って黒い馬を、長雨が続くと止雨を願って白い馬を奉納したのだそうです。

貴船神社 降雨の馬 止雨の馬

貴船神社を巡る「三社詣」

貴船神社、とひと口に称していますが、実際は「本宮」「奥宮」「結社(ゆいのやしろ)」の3つの社からなるもの。

それぞれの社は離れた位置にあり、この三社を巡る「三社詣(さんしゃまいり)」が貴船神社の参拝の形となっています。

「水占みくじ」を引きたい「本宮」

まずご紹介するのが、メインである「本宮」。

最初に訪れる場所で、御朱印やお守りをいただける社務所があるのもこちらです。

立派な社殿にも目を惹かれますが、その手前に湧き出る御神水にも注目したいところ。

貴船神社 貴船山の湧水、霊泉

貴船山の湧水であるこの霊泉(れいせん)に、社務所で授与されている「水占(みずうら)みくじ」を浮かべれば、自身の運勢を占うことができます。

水占(みずうら)みくじ

ちなみに、このおみくじはQRコードつき

スマートフォンを使ってQRコードを読み取ると、英語や中国語などの外国語でおみくじの結果がわかるようになっています。

水占(みずうら)みくじ QRコード

現代の観光事情にあわせた、先進的な取り組みと言えるでしょう。

和泉式部にゆかりのある「結社」

本宮を後にして、次に向かうのは「結社」。

貴船神社 結社

平安時代の歌人・和泉式部が夫の心変わりに悩んでこちらを参拝したところ、その願いが叶ったという逸話から、「恋の宮」として縁結びの信仰を集めています。

若い女性の参拝率がかなり高いところを見ると、「恋の悩みは千年経っても変わらないのだな」と感じさせられますね。

パワースポットとして有名な「奥宮」

最後にたどり着くのが、貴船神社の創建の地である「奥宮」。

貴船神社 奥宮

こちらは「本殿の真下に『龍穴(りゅうけつ)』と呼ばれる神聖な穴が空いている」とされており、そのことからパワースポットとしても有名です。

天高く伸びた木々に囲われたこの地は、いかにも不思議なエネルギーに満ち溢れているような雰囲気。

のんびりと過ごしながら、澄みわたった貴船の空気を味わってみてはいかがでしょうか。

三社詣で貴船の自然を楽しむ

貴船神社の三社詣をしていると、特に感じるのが自然の美しさ

川の側に位置することもあって、聴覚や視覚など、五感を通じて貴船の豊かな自然が身体に染み入ってきます。

清流の音と涼しい風で、ほてった身体を冷やす夏の観光。

暑くても楽しめる京都の奥座敷は、これからの季節にもぴったりです。

貴船神社
〒601-1112 京都府京都市左京区鞍馬貴船町180

   

この記事を書いた人
真下 洛