かつて京都の寒すぎる冬を乗り切った、昭和レトロな暖房器具たち

火鉢

どこか気候が変だと思いませんか。

もう、9月も中旬というのに真夏日が続いており涼やかな秋風情の訪れはまだ先のことで、季節の移ろいにもどかしさを感じている日々です。

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記録を塗り替える酷暑の連続

8月28日の気象庁の発表では、81年前(昭和17年)の猛暑日数の最多記録を塗り替えたとのこと。

ずっと辟易して、へたっていました。

用事がない限り、外出はほぼしていません(というよりできません)

こうした日々つづく暑さの中で、ぼんやりとした冴えない頭にぽっかり浮かんだのは、数か月後に訪れるであろうこれまた厳しい底冷えの冬のことです。

京都の夏の暑さは痛いのですが、冬の底冷えも痛いのです。

今は、エアコン、オイルヒーターや石油・ガスファンヒーターなど多様な暖房器具で暖を取ることができます。

それでも真冬(2月の立春の頃が一番寒い)は、体がこわばるほど寒い日がつづき、春の訪れを待ち侘びます。

ところで令和のご時世ではあるものの、平成、昭和と時代を少し遡ると昭和生まれである我が身を振り返って、当時はどのように暖を取ってこの京都の寒すぎる冬を乗り切っていたのだろうと、ふと懐かしい想いが心に沸き上がりました。

「昭和レトロ」という言葉をよく耳にしますが、「昭和」が若者世代に受けているとのことです。

昭和の衣食住?グッズ、食べ物、文化、生活スタイルなどさまざまなモノが日本人の心に響き、郷愁や懐古、追憶へといざなわれていて、若者世代も共感しているのだろうと感じています。

そこで今回、昭和に使われていた(実際に私も利用していた)暖房器具たちに想いを寄せてみようと思います。

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今も使われている昭和レトロの暖房器具

例えば、「ハッキンカイロ(正しくはハクキンカイロ)」と聞いてピンとくる方、いらっしゃいますか?

ああっとお感じになった方は、昭和を懐古なさっている方ではないでしょうか。

ハクキンカイロ

今はあらゆる種類の使い捨てカイロが商品化されていますが、昭和にはハクキンカイロなるものがありました。

ベンジン(可燃性の液体でプ~ンと独特の臭いがあった記憶があります)を入れて火をつけるカイロです。

動画をご覧ください。

(出典 ハクキンカイロ株式会社)

けっこう熱く、巾着袋に入れてぼっこり温かみが伝わるというものだったと覚えています。

驚きましたが、現在も販売されています。

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あんか

あんか、漢字では「行火」と書くそうです。

今も電気あんかを利用しています。

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足裏を温めると体が温まりよく眠ることができますね。

このあんかですが、似たモノとして湯たんぽがありました。

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お湯を湯たんぽに入れて、タオルなどの布を巻いて利用します。

さらに記憶を辿ると、豆炭あんかというモノもありました(現在も販売されています)

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豆炭は、石炭の粉などを固めた豆状(丸い小さなボール)の固形燃料です。

豆炭

調べて分ったのですが、着火がしやすく火力が持続し、煙やにおいが少ないこともあってバーベキューによく使われているとか。

時代変われば使い方も変わると言えそうです。

少し話が逸れますが、豆炭で思い出しましたが練炭もありました。

かつて七輪に網を乗せて魚を焼くという風景、うちわでパタパタ扇ぐ風景、昭和のつねひごろがありました。

七輪でサンマを焼く

どんぶく

どんぶくは東日本の方言とのことですが、なぜかおふくろはそう呼んでいました。

おやじは、でんちとも。

他の言い方をすると、どてら、はんてん、ちゃんちゃんこ、綿入れなどがあるようです。

家の中でどんぶくを着て寒さをしのぐのです。

これは、昭和に限らずいつの時代にも重宝されているのではないでしょうか。

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火鉢

火鉢

これも記憶を辿ると、石油ストーブも電気ストーブもない我が家では火鉢がありました。

当時、おそらく各家庭に1つは火鉢があったのではないでしょうか。

五徳の上にやかんを置き、ぽこぽこと沸く湯の蒸気が加湿器の代わりをしていたように思い出されます。

幼い頃、火箸で火鉢の灰や炭をいじっていると、

「火鉢で遊んだらあかん。晩におしっこたれるで(寝小便:おねしょ)」

ときつく叱られたものでした。

火遊びとおねしょ、これは京都に限った迷信?ではないと思いますが、暗に子どもに火の怖さを伝えることだったのではと感じています。

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最後は銭湯、毛布をかぶる!

あとはもう熱い銭湯につかりに行く毛布をかぶる、そんなことで寒さをしのぎ、暖を取っていた、少しどんくさくてほのぼのした時代、それが昭和だったのではと思います。

昭和レトロな暖房器具たち、いかがだったでしょうか。

「寒い冬、あったまろ」どのように暖を取っているか、取って来たか、頭を巡らすのも面白味があって、考え始めているといつのまにか秋風が吹き始めるかもしれません。

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