横文字を使う意味は?~衆を惑わす、わかりにくい言葉~

パンデミック 英語

首長たるもの、分かりやすく日本語で!

数日前に京都新聞の「現代のことば」で、藪中三十二さんが「京都に魅せられて」と題して京都に対する想いを書いておられました。

「はや10年の年月がたった。京都に魅せられ、静かに寺院を巡り、町を散策する日々は素晴らしかった。日々の発見、全てが新鮮で、心地よかった。」と感慨を述べておられ、その後の京都市の政策によるオーバーツーリズムの問題、昨今の新型コロナウイルスによる旅行客の激減、いずれ迎えるであろうコロナ感染終息後の京都の観光に対する警鐘と、私は全く同感で、感動しながら拝読しました。

国際観光都市京都とオーバーツーリズムについて、グローバルとはいうけれどでも書いたのですが、政府や京都市に対して「もう一遍、ちょっと叱言、いうたろ!」と思って、今回この記事を書き始めました。

ところが、観光公害の意味ともいうべきオーバーツーリズムという言葉にちょっと目が止まりました。

まちなかの私らも花見小路の芸妓はんも舞妓はんも、

「ほんま、かなんわ」

と感じているのが実情なのですから、「京都へいらっしゃい、いらっしゃい」ばかりでは困るんです、まちにはつねひごろの暮らしがあるんですから。

許容を超えた観光なんて、いらんという意味でオーバーツーリズムという言葉を理解し、認識しています。

それで、この記事のテーマがまた逸れてしまうことを承知で続けます。

新型コロナウイルスは、日々恐々としていますし、不要不急の外出を控え、手洗いとうがい、マスクとつねひごろ感染拡大の阻止を私も意識して日々を送っています。

ちょっと、テレビのニュース見てください。

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わかります?この横文字

行政機関の首長たちが記者会見で使う言葉、わかります?変でしょう、日本語で説明しいなと感じませんか。

パンデミック:世界的な感染拡大

クラスター:集団感染

ロックダウン:都市封鎖

オーバーシュート:爆発的感染拡大

当初、私は何のことかわかりませんでした。ロックダウン?水割りの新しい飲み方?

オーバーシュート?新しいスポーツ用語?

こんな緊急事態に、衆を惑わすようなこというたらあかんのです。

お年寄りが聞いてわかりますか?日本語でわかりやすく説明して安心を伝えんとダメなんです。

別の言葉でもあります。

コンプライアンス:法令順守

ガバナンス:企業等統治

ダイバーシティ:多様性

社会人として、こんな言葉は理解していて当たり前なのかもしれませんが、私は反発しますね。

言葉の雰囲気でわかるやろというような使い方は、かえって不安が増すだけなのです。

行政機関に携わるさまざまな長の方、衆を惑わすような言葉は決して使ってはいけません。

一つ、お詫びです。

藪中さん、私のけったいな記事に引き込んでしまって申し訳ありません。また、京都についての「現代のことば」ぜひ、お待ちしております。