モダンにおしゃれに、京都の風呂敷~木々花々 かきつばた~

風呂敷に包まれた昔ながらのお弁当

なにかと重宝、見直したい風呂敷

ええ、便利なんです、風呂敷。

私は、幼いころからずっと風呂敷を使っていました。過去形なのは、今は使っていない証拠なのですが、再び見直そうと思っています。

ありとあらゆるものをキチンと包むと、風呂敷特有の奥ゆかしさがにじみ出てくるのです。

和装の時だけに使うというのは誤解で、これからつねひごろ、風呂敷を使おうと思うのです。

スーパーやコンビニに行けば、さっとレジ袋に商品を入れてくれます。なんと便利な袋!と感嘆しますが、これが今、大きな環境問題となっています。海や川の底から大量のレジ袋がゴミとして現れる様子をテレビで何度となく見ましたが、これではダメですね。

地球が悲鳴をあげています。

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私は、風呂敷を見直し、もう一度生活道具として使ってみてはと思うのです。スーパーで買い物して、風呂敷広げて商品を包み込む、イメージできないですか?

レジ袋がなくとも風呂敷で十分、間に合います。結び目をほどけばすぐに元通りになり、何度でも繰り返し使えます。

また、レジ袋や紙袋のようにゴミになることはありません。これ、地球に優しい最大のメリットですよ。

風呂敷は、色合いや柄を見ると奥ゆかしさや「和のこころ」といった風情を感じることもでき、若い方たちにもぜひ紹介したいですね。

風呂敷は日本の伝統である「包む」文化を代表する道具でもあります。「包む」という行為には、ものを大切にし、心をこめて扱うという意味があるのです。

風呂敷は和のものと限定する必要はありませんし、さまざまな要素を加えればもっと幅広い世代の人たちが使い始めるのではないでしょうか。

私は、子どものころよく「おつかい」に行かされました。買い物かごとかごに入りきらなかった場合の予備として、いつも風呂敷を持たされました。

中学に上がると弁当箱を風呂敷で包んでくれました。

で、大学を出て就職すると、手帳や筆記具など仕事に必要なこまごまとした物を風呂敷に包んで持ち運びしていました。

しばらくして、冷やかされてやめてしまったのですが、意地を通せばよかったかもなあと時々思い直すこともあります。

ちょっと話はそれますが、ちょっぴり笑える話を少し。

先ほども中学では、弁当箱を風呂敷で包んで持って行ってたのですが、ある日おふくろが弁当を忘れていたらしく、

「すまんけど、今日はつまらんおかずしか入れてへんさかい」といわれ、

昼時に風呂敷の結びをほどいてみると、鮭のカンヅメと缶切りが入っていました。

また、風呂敷は、昭和の子どもたちの遊び道具のひとつでもありました。

確か、子どものころ、風呂敷をマント代わりにしてワーワー叫びながら走り回っていたと思います。

もうひとつ、マンガに出てくる泥棒はなぜか唐草模様の風呂敷を背負っています。不思議なのですが、私が連想するのはこの定番の風呂敷です。

風呂敷、つねひごろに使ってみましょうよ。

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