京都の有名うどん店、「おめん」と「上七軒 ふた葉」の名物うどん

10月に入り、秋もだんだん深まってきました。

この時期は寒暖差で体調を崩しやすいのがネックですね。

そんなとき、疲れた身体と胃を労って食べたくなるのがうどん

こちらの記事では、京都で美味しいうどんがいただける2軒のお店をご紹介しています。

食欲の秋にもぴったりなグルメ記事、ぜひご覧ください。

(広告)

有名店の薬味たっぷりうどん「おめん」

おめん 京都のうどん店

1軒めのお店は、銀閣寺のほど近くにある「おめん」。

四条エリアや高台寺の付近にも支店があるため、名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

ちょっとややこしいのですが、「おめん」という名称そのものは、もともと上州伊勢崎(現在の群馬県)の郷土料理を指していました。

この料理「おめん」を当時の創業者が昭和42年、銀閣寺前にて提供するようになったのが、店としての「おめん」の始まりです。

さて、この「おめん」といううどん料理。

おめん つけめんのうどん

どういうものか簡単に説明すると、「たっぷりの薬味と一緒に食べる、つけめんのうどん」といったところでしょう。

生姜やネギ、季節の野菜をふんだんに使った薬味は、それだけでも美味しそうな姿。

また、ふだんはお惣菜として食べるきんぴらごぼうを薬味として使用しているのも、この料理の特徴です。

おだしは選りすぐりの昆布と鰹からとったもの。

店員さんにひと言申し出れば、昆布としいたけでとった精進だしに変更できるそうですから、そういった事情の方にはありがたいですね。

うどんは温かいもの、冷たいものから選ぶことができるため、その日の気温に合わせた好きなうどんをオーダーすることが可能。

前述のだしに薬味とうどんをしっかりと浸してから、つるりといただきます。

コシの強いうどんは噛みごたえもばっちり。

選んだ薬味によってさまざまな味を楽しむことができ、ひと口、またひと口と箸が進みます。

値段は少し張りますが、食べたあとは満足すること請け合いの逸品。

一度はいただいておきたい味です。

(広告)

舞妓さんも愛した京うどんがいただける「上七軒 ふた葉」

上七軒 ふた葉 京都のうどん店

もうひとつご紹介したいのが、北野天満宮から歩いて数分の場所に位置する「上七軒 ふた葉」。

こちらのお店で提供されるのは、京都人が昔から愛してきた「京うどん」です。

京うどんとは、薄口しょうゆを使った控えめな色のつゆと、コシがなくなるほど煮込んだ柔らかい麺が特徴のうどん。

讃岐うどんなど、コシのあるうどんしか食べたことがない方は「コシのないうどんなんて……」と、少し躊躇されてしまうかもしれません。

けれどすっかり柔らかくなり、だしを吸ったうどんは優しい口当たり。

消化もしやすいため、胃が弱い方でも美味しくいただけます。

上七軒 ふた葉 たぬきうどん

「上七軒 ふた葉」のうどんは、どれもそういった昔ながらの京うどん

メニューもたぬきうどんや天ぷらうどんなど、奇をてらわない古き良きうどんが並びます。

初めて訪れたのなら、おすすめしたいのは温かいうどん。

柔らかなうどんを味わい、上品な風味のつゆをすすれば、一見さんで緊張していた身も心も、ふっとほどけていくことでしょう。

歴史を感じさせる店内には、上七軒の舞妓さんたちの名前入りうちわがずらり

観光客から地元の方、そして多くの芸妓・舞妓が通ってきた、確かな魅力を持つうどん店です。

(広告)

日本を代表する麺料理・うどん

うどんは日本人に共通するひと品でありながら、地域によって多様なバリエーションが生まれている不思議な食べ物。

普段の昼食から観光地のちょっと贅沢なランチにまで化けるこの料理は、常に市井の人々に寄り添ってきました。

シンプルな姿でも豪華な姿でも美味しい、日本の麺料理・うどん。

もしあなたがこの記事を読んだあと、うどんが食べたくなっていたのであれば、書き手としてとても嬉しく思います。
   

おめん 銀閣寺 本店
〒606-8406 京都府京都市左京区浄土寺石橋町74

上七軒 ふた葉
〒602-8381 京都府京都市上京区今出川通り七本松西入る真盛町719