一見して謎と不可思議に包まれてしまう~京都三珍鳥居~
※記事は、2018年1月3日に訪問した際のコンテンツです。
以前、「蚕ノ社(かいこのやしろ)」で三柱鳥居を訪れた際、京都には「三珍鳥居」と呼ばれる珍しい鳥居があることに触れました。
あの日から「是非、残る二つの鳥居を見たい!」と強く感じ、まちなか散歩がとことん好きな我が身を感じてしまいます。
この正月のタイミングで「よしっ!」と意を決し、「三柱鳥居(みはしらとりい)」「厳島神社(いつくしまじんじゃ)」の唐破風(からはふう)鳥居と「伴氏社(ともうじしゃ)」の鳥居へ、初詣がてら行って参りました。
京都の三が日はどこへ出かけても参拝客でいっぱいですから、日をずらすという選択もあったのですが、なぜか今日心惹かれたため、この気持ちを大事にしたいとの想いで既に出かけているところです。
3つの鳥居にはそれぞれに特徴があり、独特の趣きがあります。
(広告)京都三珍鳥居とは
まず、「三柱鳥居」へ向かいます。
以前も感じましたが、幾何学的な形がとても神秘的です。じっくり観察すればするほど不思議なパワーを感じるようです。
次に、御所内にある「厳島神社」へと足を進めます。
「唐破風鳥居」は上部にある島木と笠木が反っていることが分かります。
厳島神社は、平清盛が母のため安芸国の厳島神社から兵庫県築島へ勧請したとされます。室町時代後期に足利義晴が細川高国邸へ移築したとされ、その後明和8年に現在のこの京都の地へと再移築されたとのことです。
この移築が無ければ、京都三珍鳥居は生まれていないことになるかもしれません。
ちょっとした歴史のいたずらで、このような京都まちなか散歩コースが生まれるとは、非常に興味深いです。
最後は、「伴氏社」へと歩を進めます。
それにしても、どこに行っても人が多いです。当然と言えば当然ですが、やはり落ち着いた京都のまちが好きだと再認識しながらの散歩となります。
伴氏社は天神さんの中にあるのですが、天神さんの氏子でもありますので、お正月の参拝者がごった返す人並みの中をなんとか到着しました。
この伴氏社の鳥居は、台石に蓮弁があることが特徴です。
新年早々、三つの珍鳥居、どれも興味をそそられるものばかりで、満足のいくまちなか散歩になりました。
帰路、「北野大茶湯(きたのだいさのえ)」というお茶会で秀吉が絶賛し、御名を与えたと言われるお菓子「長五郎餅」を購入しました。
長五郎餅は、天神さん近くにある長五郎餅本店や本日訪れた「北野天満宮境内茶店」のお茶席で煎茶や抹茶と共に頂くことができますので、京都の歴史を感じながら、ちょっと散歩の足を休めてみてはいかがでしょうか?
蚕の社
〒616-8102 京都府京都市右京区太秦森ケ東町
厳島神社
〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑6
伴氏社
〒602-8385 京都府京都市上京区観音寺門前町820(北野天満宮の参道脇)
京まちなか散歩道 京都三珍鳥居!より引用、再編集
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