オフシーズンに訪れる大原「三千院」で、昔の京都に出会う

三千院 門前

京都市の北部に位置する大原。

その中でも、デューク・エイセスが歌ったご当地ソングに登場する「三千院」はことさら有名です。

観光のハイシーズン時はとても賑わう三千院ですが、本当におすすめしたいのは人の少ないオフシーズン。

歌で表現されたような、静かで落ち着いた三千院の見どころを写真と共にお届けします。

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ご当地ソングで有名になった「三千院」

三千院は前述の通り京都市の大原エリアに鎮座する、天台宗の門跡寺院

8世紀ごろの創建とされていますが、現在の場所に移ったのは明治初期だそうです。

このお寺の知名度が急上昇するきっかけとなったのが、1965年に発表されたデューク・エイセスの歌「女ひとり」

著名な作詞家・永六輔が考案した歌い出しは強いインパクトを与え、今もなお人々が三千院を知るトリガーとなっています。

その後、JRのキャンペーン「そうだ 京都、行こう。」に取り上げられたこともあり、大原の人気観光スポットとなった三千院。

現在では紅葉の名所として国内外に知られ、秋を中心に多数の観光客が訪れているようです。

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オフシーズンだからこそ味わえる三千院の魅力

そんな三千院も、紅葉の時期やゴールデンウィークなどを除けば、人の波はやや穏やか。

ハイシーズン時は庭を見る参拝客でごった返す客殿(きゃくでん)の縁側も、閑散期は混雑を気にせずのんびりと眺めを楽しむことができます。

そう、本当に三千院を満喫できるのは、この観光オフシーズンの時期。

三千院 客殿
客殿
三千院 聚碧園
聚碧園
三千院 有清園
有清園
三千院 往生極楽院
往生極楽院

客殿から聚碧園(しゅうへきえん)を見つつ風を感じ、有清園(ゆうせいえん)を歩きながら苔の美しさに胸を打たれ、往生極楽院(おうじょうごくらくいん)に祀られた阿弥陀三尊像(あみださんぞんぞう)のお姿を拝見する──そのゆったりとした時間の、なんと贅沢なことか。

もちろん、鮮やかな朱色が映える紅葉の季節や、休みの都合をつけやすいゴールデンウィークなどは、三千院に足を運びたくなる時期であることは確かです。

けれど「女ひとり」の歌詞で表現されたような、静かなひとときが過ごせる三千院に出会いたいのなら、やはりオフシーズンの訪問がおすすめと言えるでしょう。

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大原の人気レストラン「志野 松門」

志野 松門

三千院に続いて訪れたい場所「志野 松門(しの しょうもん)」もご紹介します。

こちらは大原にあるドレッシングの販売店「志野(しの)」が手がけるお食事処。

古民家を改装した歴史を感じる店構えや、野菜をふんだんに使ったメニューが女性客の支持を集め、お昼時ともなれば行列ができるほどです。

がっつりとしたものが食べたいなら「おばんざいととんかつ」や「うなぎ小丼」のメニューも良いですが、一押しなのは画像の「八菜(やさい)らんち」。

季節の野菜がたっぷり使われたこのランチはボリュームも充分で、男性でもお腹いっぱいになれます。

八菜らんち

お土産を買いに寄りたいドレッシング販売店「志野」

志野 ドレッシング

三千院で参拝を楽しみ、志野 松門でお昼を済ませたとなれば、やはりお土産も欲しくなるもの。

そんな我々の気持ちを察するかのように店を構えているのが、志野 松門のとなりにある「志野」です。

先ほども述べたように、志野は志野 松門の母体となるお店。

八菜らんちのサラダに使われるドレッシングもここの商品ですので、もし味がお気に召したのであれば買い求めてみるのも良さそうです。

また、大原で有名なシソを使った「赤紫蘇ドリンク」もありますから、地域に根ざしたお土産をお求めの方も覗いてみてはいかがでしょうか。

志野

三千院で「昔の京都」に再会する

三千院 地蔵

最近の京都は、観光都市としてめざましい発展を遂げています。

けれどそれに比例して、静かな京都が楽しめる場所も無くなりつつあるのが現状です。

もしあなたが、昔の「静かで豊かな時間が過ごせる京都」をもういちど体験したいのなら、オフシーズンの三千院は選択肢のひとつとなるかもしれません。

   

三千院
〒601-1242 京都府京都市左京区大原来迎院町540

志野 松門
〒601-1241 京都府京都市左京区大原勝林院町109

味工房 志野 三千院参道店
〒601-1241 京都府京都市左京区大原勝林院町109