さまざまな文化人も新選組も集った~文化サロン、島原~

※記事は、2017年12月21日に訪問した際のコンテンツです。

本日のまちなか散歩のスタートは宝くじ売り場です。

「今年は宝くじ、買わんとこ」と思っていたのですが、気まぐれが現れバラ10枚だけを買いに行くことにしました。
ちょっとした外出ですが、そこから少し足を伸ばせばそれだけでまちなか散歩になる、そんなこのまちが大変気に入っています。
時節的に宝くじ売り場が賑わうシーズンですので、四条大宮の売り場では少し列ができていました。

さて、宝くじ購入の用事を済ませると、もう少し足を延ばしてみようと感じました。
四条大宮まで来ましたので、このまま大宮通を少し下がって、ぶらりんすることにしました。

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島原角屋を訪れる

そのまま花屋町まで行き、西に曲がると島原界隈です。

島原大門
角屋おもてなしの文化美術館

島原界隈といえば「角屋」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

江戸時代、角屋は高級料亭として、さまざまな文化人が集まるサロンであり、京都文化の発信拠点でもありました。
与謝蕪村の画、青貝の間、扇の間

新選組が大宴会を開いた松の間も有名です。ここで芹沢鴨が酔いつぶれ、その後暗殺されます。

現在は「角屋おもてなしの文化美術館」として開館しているため、京都の歴史に触れるべく、臥龍の松などを再見したいと思って赴いたのですが、残念ながら本日は休館中とのこと。

こちらは開館期間が3月15日~7月18日、9月15日~12月15日と特殊なため、角屋へ訪れる方は、事前に期間をチェックしておくと安心です。
私も、またの散歩でまみえんと思います。

角屋おもてなしの文化美術館 玄関
新選組の刀傷
角屋 松の間
角屋 臥龍松の庭

その後、春に再訪しまして、上記の写真はその際のものです。

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輪違屋

気を取り直して、次は現存の置屋、「輪違屋(わちがいや)」を目指し散歩の足を進めましょう。

輪違屋
輪違紋

特別公開に参加したことがあるのですが、傘の間の奇抜な風情を前にして、あっけに取られたことを記憶しています。

輪違屋は、浅田次郎さんの輪違屋糸里の舞台ともなった置屋です。この店紋だと思われる輪違いのマークに京都らしい粋を感じます。

かつてこの島原界隈には、何十件もの置屋や揚屋があったとのことで、近藤勇をはじめとする新選組や西郷隆盛、坂本龍馬といった幕末の志士たちも利用していたとのことです。近藤勇の書も見ることができました。

この特別公開は不定期開催のため、タイミングが合うようでしたら、機会を逃さず訪れてみて下さい。

名だたる偉人たちが過ごしたこの界隈を訪れると、現在と過去がつながったような不思議な感覚に陥ります。

本日の最後は、「東鴻臚館跡(ひがしこうろかんあと)」としましょう。

東鴻臚館址

かつて平安京では、外国使節を接待するため朱雀大路の七条付近に東西の鴻臚館が設置されました。

東鴻臚館は、主に渤海国使節の接待に利用されたとのこと。
西鴻臚館は、おそらく現在の京都中央市場付近に位置すると思われますので、またのまちなか散歩にてぶらりんしようと思います。

角屋もてなしの美術館
〒600-8828 京都府京都市下京区西新屋敷揚屋町32

参考URL
http://sumiyaho.sakura.ne.jp/

京まちなか散歩道 まちなかぶらりん(島原界隈)より引用、再編集