商店街に妖怪?~クスッと笑える!京都一条妖怪ストリート~
※記事は、2017年12月3日に訪問した際のコンテンツです。
妖怪たちが練り歩く「百鬼夜行」をご存知でしょうか?
百鬼夜行に出会ってしまうと死んでしまうと、百鬼夜行日には外出を控えていたような時代もあったとのことです。
ところで京都には、その百鬼夜行の通り道だと言われている通りがあります。
現在では、一条妖怪ストリートとして親しまれています。
京都一条妖怪ストリートとは
本日はこの妖怪ストリートをまちなか散歩のスタートとして、まちをぶらりんします。
京都は似たような場所が多いですから、散歩道が分かりにくい方は、千中(千本中立売)から西へぶらぶら行ってみましょう。
すると、右手に行けば天神さん(北野天満宮)、そのまままっすぐ行けばもともとは下の森と呼ばれた地にある大将軍商店街へと続きます。
ちょうどこの辺りが一条妖怪ストリートの入り口となり、西大路通までさまざまな妖怪とひょんな感じで出会います。
毎年秋には一条百鬼夜行と銘打ち、様々な妖怪に扮した人たちが大集合。
(広告)子どもから大人まで楽しめるイベントになっていますので、京都観光のタイミングに合うようでしたら、一度見てみるのも面白いですよ。
10月の第三土曜日に開催されるとのことです。
妖怪ストリートをゆっくり楽しみながら、歩を進めて行きますと、大将軍八神社があります。ここは、平安京遷都に際し皇城鎮護のため、まちの四方に祀られた大将軍社の一つとされています。
東の守護は地下鉄東山駅近くに建つ大将軍八神社、西の守護はここ大将軍八神社、南の守護は藤森神社境内にある大将軍社、北の守護は今宮神社境内にある大将軍社ですので、ぐるりと散歩している方もおられるようです。
大将軍八神社の近くに紙屋川という細い川が流れているのですが、これに沿って円町(西大路丸太町)よりさらに下がり、少し意外な散歩先を目指します。
石板に「名水 壺井」と彫られたこの井戸です。
京都市円町より西南に位置するのですが、ここはちょうど御土居(おどい)のあたりになります。
御土居とは、豊臣秀吉が都市改造の一つとして京都の周囲に築いた土塁で城塞を兼ねた防災施設です。
江戸時代、この井戸の近くに西土手刑場がありました。
六角獄舎より出された罪人はこの壺井の井戸で一杯の水を与えられ、その後斬首となります。
京都の地理を考えるに、おそらく近くに流れる紙屋川で斬首されたのではないかと思います。あくまでも私の推理ですが。
井戸には水はなく壺井地蔵が置かれておりましたので、まちなか散歩の足を止め、静かに手を合わせました。
ここからさらに下がって行きますと、市五郎大明神があります。
この社は、先ほどもお話しした御土居の上に建てられています。
現在はその一部しか残っておりませんが、改めて御土居がどれほどに巨大かつ高いものだったのか、その身で体感することができます。
一条妖怪ストリートから市五郎大明神まで、興味深いまちなか散歩となりました。
大将軍商店街
一条通沿いに西大路通から中立売通まで
参考URL
https://www.digistyle-kyoto.com/magazine/12276
京まちなか散歩道 まちなかぶらりん(妖怪ストリートから市五郎大明神へ)より引用、再編集