夏の季節感と京都の風情を感じる和菓子、亀屋良長の桃の菓

桃 イラスト

またスーパーの話になってしまうのですが、今は年中イチゴが売られているように思う時があります。イチゴだけに限らず他の果物も探せば年中あるように感じられるのは錯覚でしょうか。

ハウス栽培が一般化し、外国からの輸入が日常的となっている現在、一年を通じて同じ果物が食べられるというのは非常にありがたいと同時に贅沢なご時世となりました。

またイチゴになりますが、イチゴって春が旬の果物やったんと違う?と感じたのです。

しんきくさっ、とお感じになられるとは思うのですが、果物や野菜、魚などの食べ物から季節を感じ旬の食べ物に喜びを感じる、というように自然の恵みと四季のうつろいを感じていたと思っています。

春、菜の花、たけのこ、イチゴ、あさり

夏、きゅうり、トマト、スイカや桃、あじ

秋、さつまいも、栗、柿、さんま

冬、はくさい、だいこん、みかん、ぶり

これは一例ですが、こうした季節の食べ物には季節感があり、日本人は季節のうつろいを楽しんでいたのではないでしょうか。

食べ物で季節を感じる?年中食べられるし、食生活が豊かになるやん、それはごもっともなのですが、かつての八百屋、果物屋や魚屋の風景、風情というのでしょうか、店頭に並ぶ食べ物で四季を感じたことが懐かしいのです。

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京の夏、季節のうつろいを感じる和菓子

ところで、和菓子です。

和菓子は四季折々の旬の食材を使っていたり、和菓子そのもので季節を映している点からして、季節を感じさせる食べ物と明確にいえると思います。

以前にも水無月あゆをご紹介しましたが、これはまさに夏の到来を感じさせる和菓子のひとつで、季節のうつろいを映しています。

他にも桜のころには、桜餅、端午の節句には柏餅、夏には水羊羹やわらび餅、秋には栗のお菓子など私たちのあらゆる感覚を刺激しつつ、季節を味わうことができます。

また、和菓子の形や色合いで季節を表現しているものもあり、梅を表現したり、紅葉を表したり、また自然の風景や水の流れを示したりと和菓子には日本的情緒と文化が織り交ぜられた宝石といっても過言ではないでしょう。

今、初夏ですが、さまざまな桃がスーパーの店頭でも見受けられます。

この桃を麗しく使って、淡い色合いと涼しげな形に上品さが感じられる、そんな和菓子を見つけました。

亀屋良長の桃の菓、季節感漂う和菓子、おすすめします。
※季節商品(夏)となっています。

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