こわいながらも聞いてみたい、知られざる京都の伝説3つ

地主神社 手水舎

京都は歴史都市でもあり、長い月日の間にさまざまな人の営みが行われてきたということからも、うそかまことかというような話がこのまちには多く残されています。

興味深い京都の伝説3選

梅雨が明け、暑い夏がやって来ますとおしょうらいさん(お精霊さん)をお迎えするお盆が今年も巡ってきますが、今もなお語り伝えられている少し怖い?京都の伝説をご紹介しましょう。

革堂(こうどう)の幽霊絵馬

行願寺(京都市中京区)

革堂(行願寺)

革堂の近所の質屋におふみという子守娘がいました。

おふみは、いつも革堂に子どもを連れて行っては遊んでいるうちに、御詠歌を覚え、子守唄のように歌っていました。

ところが、質屋の主人はこのことを快く思わず、ある日かっとなって、おふみを殴ってしまいました。これがもとで、おふみは死んでしまいます。

おふみの父親は、行方不明になった我が娘を心底心配し、革堂の観音さんにすがると、おふみが現われ、質屋の主人に殺されたことを告げます。

そして鏡とともに弔ってほしいことを父親に頼み姿を消します。

父親は、見たまままのおふみの亡霊を絵馬に描かせ、鏡を添えて革堂に奉納したとのことです。

   

六道の辻

六道珍皇寺(京都市東山区)

六道の辻の碑

六道とは、地獄、餓鬼、畜生、修羅、人道、天道の六種の世界をいい、六道の辻は六道への分岐点とされます。

六道珍皇寺の門前周辺を六道の辻と呼ぶのは、小野篁(おののたかむら)がこの寺の井戸を使ってあの世とこの世を行き来したことと、この地が葬送の地であった鳥辺野(とりべの)の入り口に該当するからです。

小野篁は、平安時代の政治家であるとともに歌人・学者としても有名ですが、昼は朝廷、夜は地獄の閻魔庁(えんまちょう)に勤め、閻魔大王の臣下でもあったとのことです。

   

百夜通い(ももよかよい)

随身院(京都市山科区)

随身院 極彩色梅匂小町絵図

六歌仙の一人、絶世の美女をいわれた小野小町は、山科の里に暮らしていました。

ふとしたことで小町を垣間見た深草少将(ふかくさのしょうしょう)は、恋のとりことなり、深草から山科まで通い続けましたが、小町の家の門は一向に開く気配がありません。

けれども、うわさは広がり、どこからともなく百夜通い続ければ、小町への思いは届くといわれ、気力だけ通い続けました。

秋風の吹く頃、やっと九十九日目の夜、少将の息は絶えってしまったとのことです。

   

いかがでしょうか。こちらでは、3つの伝説しかご紹介していませんが、京都にはまだまだ不思議な話や伝説の場が多くあります。

伝説を知るだけではなく、実際に伝説スポットまで足を運ばれてみると思いがけない発見があります。

京都の伝説探しをしながら、心に響くまちなか散歩をされてみてはいかがでしょうか。