AI(人工知能)とBI(ベーシックインカム)を考えてみる

少しの期間ですが、中高生の作文添削をしていたことがあります。文科省は、大学共通入学テストで英語の資格・検定試験の活用を見直す点に引き続き、国語や数学で記述式問題の導入も再検討するという点を示し、受験生だけでなく大学や高校を含めた教育現場に大きな混乱をもたらしました。

「なにやってんにゃ」と私も大学の現場におりましたから、文科省のお粗末さには怒りを通り越して、ほとほとあきれました。

現在でも記述式問題は、国公立大学の2次試験や私立大学でも行われていますので、珍しいことではありません。しかしです、全国で約50万人の受験者があるというのに、記述式の解答が迅速にパッパッとできるわけがないじゃないですか。

「そんなこと、とっくにわかってたやろ!」とテレビの前で吠えていましたが、必死に勉強している受験生がかわいそうで、教育を司る文科省なのですから、切に誠実な対応をして欲しいと願っています。

また、話がそれました。この記述式の関係で、中高生にも文章力をつけ、自分の考えや事象に対する客観的な論述力をつけるということから、学習塾でも作文や小論文の指導が進められ、その添削の仕事を引き受けていたという経緯です。

彼らにとって文章を書くというのは、面倒くさいのでしょうね。ガサツに書いている作文も多く見ました。

下手でも丁寧に字を書くという習慣がないせいでしょうか、荒っぽく原稿用紙のマスを無視して書いている作文もありました。

テーマと内容がずれている作文が多くありましたが、きちんと書いている生徒さんの作文は、どれどれっとこちらも読む気をそそるものでした。また、中学生の方が高校生よりしっかり書けている場合もあったりして興味深く添削したことを記憶しています。

それで、AIとBIです。

作文のテーマにAI(人口知能)とBI(ベーシックインカム)の関係を書くというものがあったのですが、「中高生には無理やで、私も難しい」と思いつつ添削に臨んでいました。

将来においてAIが普及し人間の仕事が奪われ(代替され)、人間が疎外される社会において、仕事を失った人たちがまちにあふれるような状況で、生きていく最低限の収入を国家が保障する制度としてベーシックインカム(確か、国民一人に対して月8万円だったと思います)を導入してはどうかという点について論じていくのです。

はっきり言って、論述していくなんて難しいです。大学入試の小論文で出題されてもおかしくないテーマだと思います。

ただ、個人的には、現在の各種の手当や生活保護、年金といった生活保障をすべて無くしてそれをベーシックインカムに切り替えて一本化するという主旨でしたので、財源的に大丈夫かという点とこの額で暮らしていけるかという不安をどう払拭するのかという点があって、賛同はできないと考えています。

家族を増やせば、支給額も増えて人口減少に歯止めがかかるというような推察もあるようですが、そんな簡単なもんかです。

人口知能といっても、主役はやっぱり人間でしょう!AIに使われるような社会なんてまっぴらです。