冷(ひや)をキュっと~日本酒の小粋で通な飲み方~
一合ならお薬、日本酒
そうです、お酒の話です。
私は呑兵衛で、若いころから日本酒を飲んで来ました。高血圧・高脂質・高血糖の生活習慣病をかかえる身となりましたので、今は反省してじっとおとなしくしています。
最近、日本酒を飲まれる方が減っているとか。私は、若いころから酒といえば日本酒でした。
まちなかへ飲みに行くと、高い酒を飲んでしましたねえ。「冷」(ひや)と書きましたが、これは常温のお酒。冷酒は、氷が入った大きな容器の中にガラスの徳利に注がれたお酒のことを指します。
燗酒は、明くる日に残りにくいとのことですが、私は外では冷酒、家で飲む時は冷でした。
二日酔いの朝はつらく、何度も「もう飲まへん、酒やめる」とできもしないことなのに手を合わせて呪していました。
肴は、刺身、漬け物など塩辛いもの、焼き鳥や串揚げといった油もの。そら、これでは体も堪えますよ、かわいそうに。
(広告)それにしてもいろいろな銘柄、飲みましたねえ。
久保田、八海山、英勲、獺祭、上善如水などなど。家では、松竹梅、白鹿など。
思い出すのは、奈良の酒でしたが「春鹿」というお酒で、香りが素晴らしいのです。ツーンと来ない、芳香という感じで口当たりがよく、ある意味危険なお酒でした。
もうひとつ、近鉄の桃山御陵前駅近くに大手筋商店街があるのですが、その中に「油長」という酒屋と本当にさまざまな日本酒が飲めるカウンタが併設されているお店がありました。
仕事帰りに、後輩とちょっと一杯で立ち寄ったのです。
酒の肴は、冷や奴とか酒盗とか、お豆まさんとかごく簡単なものしかないのですが、ありとあらゆる日本酒があり、利き酒もできて、銘柄はもう覚えていないです。10種類ぐらいお互いに飲んで、二人して2万円も支払ったと思います。
帰りは、市内までタクシーを走らせ、すっかりを超えて酔っぱらっていました。
今は、まれにおふくろの酒の相手にワンカップ大関を舐めるぐらいです。ワンカップもいろいろありますが、大関が一番さっぱりしていて飲みやすいと思います。それと、安いですし。
コンビニに行けば、だいたいあります。それも、大関から売り切れ御免になっていますね。
お医者さんも、「1合ならお薬になります。血圧も血糖も下がる効果があると言われてますしねえ」
そんなうまい言葉、私のような呑み助には通用しません。1合飲めば、おそらく杯を重ねることになるのですから。
お酒はほどほどに、生活習慣病の方はできるだけ距離を置きましょう。自戒とともに己への教訓です。
おすすめ、「増田德兵衞商店 稼ぎ頭」
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