知られたくない散歩道、まちの喧騒からの逃避、御所の自然美
知られたくない、私だけの散歩道
いえいえ、御所、正確には京都御苑を訪れる方ならどなたもご存じの散歩道なのです。ちょうど下立売御門から入ってすぐのところを北へ乾御門まで通じている小さな道なのです。
知られたくないというのは、ひとり静かにゆっくりと歩きたいという願望(希望)で、私の一人勝手な思いです。
この散歩道は、往復で2キロ弱、約4000歩程度、時間にして30分ぐらいでしょうか。ちょっとぶらりとするのに最適な小道です。
季節の花が楽しめます。下立売御門から入って少し行くと、蝋梅があり、2月ごろには黄色の可憐な花となんともうっとりするような、ちょっぴり色っぽい芳香が漂っています。
その横では、3月末から4月にかけて、桜が気勢をあげるかのごとく咲き誇ります。
その先は早咲きの紅梅、白梅の梅林。隣は桃林。しばらく上がっていくと、ツバキ、ツツジやヤマブキがあり、季節のうつろいを肌で感じることができます。
この散歩道、要はお気に入りなのです。なので、知られたくないというのはある意味ひとり占めしたいという少し稚拙な思いが入り混じっているのだと感じています。
(広告)散歩の目的は健康
この散歩道を歩き出したのには、少し理由があります。若いころから、揚げもんが好きでお酒も日本酒が好きで、大いに太ってしまったのです。つまり、生活習慣が体に著しく良くない、これが長年続いたのです。
生活習慣病というのでしょうか、高血圧、高脂質、高血糖、私はいずれも背負うことになりました。「あっ、痛ぁ。困ったぁ」、これまでいい加減にしてきたので、バチが当たったと思っていました。
かかりつけのお医者さんは、検査の数値を見ながら、「少しずつ生活習慣を改善していきましょう」と励ましていただいていたのですが、さすがに毎度同じことをいうこともできず、数値が悪くなる一方なので、やいとをすえる(お灸をすえる)ことをお話しになられました。
「アルコールはやめてください。食事も糖質は少し控えめに、間食はだめですよ。それから、歩くことを基本に運動をするようにしてください」(いいかげんに本気だしてよ)、と言葉の裏にはありありと感じられました。
そんなことがあって、この散歩道を歩くようになり、生活習慣の改善を目指すことにしたのです。
酒を断ち、白米から玄米に変え、豆腐や納豆など豆類を食べ、日本茶を飲み、間食をせず、なるべく歩くように努めた結果、最近の検査結果は、私にとってはかなり優秀な数値となりました!
健康って、やっぱり一番大切ですね。また、誘惑に負けるでしょうが、そこからまた始めればええやん、気楽にいこうと思います。
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