三寒四温の折~春の訪れを感じ花を生けてみる、粋な京花籠~

暦も弥生(3月)となりました。

三寒四温の折ですが、陽ざしを見ていると春はすぐそこまで近づいているのがわかります。

また、いろいろな花との出会いがあると思うと、心が弾んでくるようです。

私は、天気も気にする方で、晴れるとうれしさがこみ上げてきますし、曇りや雨になると心もくすんで来ます。

3月に入ったとはいえ、まだまだ寒いのです。

少し、心が和むお話しをひとつ。

まちなかの小さな建売りに住んでいますので、庭などはありません。玄関先が小さな駐車場なのですが、足繁く来てくれるお客さんがいます。

鳩が2羽。つがいでしょうか、友達なのでしょうか、よくわからないのですが、いつも2羽。

おふくろが可愛がって、どうやら近くのホームセンターで餌を買って来て、それをやっていることがわかったのです。鳩のお目当ては、この餌。

ご近所さんは、優しい方もおられれば、うるさい方もおられます。家が密集しているのですから、こころ良く思っていない方も当然おられるでしょう。

「かわいいても、えさはやったらあかん。近所の迷惑とか考えんと」

「それでも、ようなつくし、かわいいがな」「こっちの姿みたら、ちょこちょこと寄って来よる」

うちはペットを飼わないので、こうした小動物を見ていると確かに可愛いのです。

それで、あまり叱るのもかわいそうになって来て、まあご近所からお叱りが来たら甘んじてお受けし、お詫びすることにしようと考えました。

話が少し変わりますが、そのホームセンターなのですが、さまざまな花や植木などなど、いっぱい売っておられます。

柄にもなく、部屋にお花でも飾ってみようかとにわかに思い立ち、ガラスの花瓶と水仙を買うことにしました。

ガラスの花瓶をレジに持っていくと、

「贈り物ですか?」

「いえ、家で私が使います」

店員さんは、ちょっと目を丸くされていました。

しけたおっさんが、花瓶買うたら、あかんのかいなとひねくれてしまいましたが、確かにちょっと変ですよね、わかっているんですが。

帰宅して、可憐な水仙を見ていると心が癒されるなあと感じました。

が、飽きっぽい私は、花がしおれてくると興味が薄れていくようで、またつねひごろの殺風景に戻ってしまいました。ガラスの花瓶のせいにして。

三寒四温が落ち着いて、比良八荒も終わったら桜見に行こう。その時に花瓶とちがう粋なもん探そうと心移りしている我が身に気がついていました。

   

おすすめ、「粋な花籠 (公長齋小菅)」