退職は人生の大きな決断~退職後の重要な手続き5つ~

ターニングポイントに立つ

退職後の重要な手続き

2017年秋、29年間務めた大学を辞して大学職員から在宅ワーカーとなりました。何か不祥事を起こして、クビになったのではありません。仕事に対する時間と空間を自由に自分で決めることで、おふくろを支援しつつ新たな生き方を始めることにしたのです。

巷間、退職の際の手続きやら転職やら、あらゆるサイトがあふれていますが、私も自分の経験を少しご紹介しておこうと思い、この記事を書くこととしました。

私は、私立大学に勤めておりましたので、日本私立学校振興・共済事業団に加入し、健康保険や年金などの管理や手続きなどのサービスを受けておりました。制度や名称など一般企業とは、少し異なると思います。

退職後バタバタと手続きしたのは、次のようなものが挙げられます。

 1.家のローンを完済・・・土地・家屋に設定されている抵当権抹消登記の手続き

 2.私学共済の健康保険・・・任意継続や国民健康保険への加入

 3.私学共済年金・・・国民年金への加入

 4.ハローワーク・・・失業保険の申請

 5.確定申告・・・所得税の還付申請、住民税の納付

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家のローンを完済

退職時に退職金をいただき、家のローンを完済しました。もちろん、ローンを組んでいた銀行で手続きをしますが、家に設定されている土地・家屋の抵当権の抹消などはしてくれません。自分で法務局に足を運び、手続きをすることとなります。

司法書士に頼むと数万円が必要となるらしいのですが、個人で十分できます。法務局に行き、抵当権の抹消登記と所有権の保存登記をしますが、きちんと教えていただけます。

銀行は、いつも感じるのですが、ちょっぴり冷たいですが、法務局の方は親切に対応してくれました。

私学共済の健康保険

健康保険ですが、退職時に任意継続をするかどうかで選択することができます。2年間継続することが可能ですが、その後は国民健康保険に加入することになります。

私学共済年金

これは、国民年金と厚生年金を意味しますが、退職とともに厚生年金はなくなりますので、国民年金のみの手続きが必要となります。明解に説明できませんが、第1号被保険者として加入することになるとのことです。

ハローワーク

退職した後、在宅ワークだけでなくパートタイムの仕事を探す就職活動も行っていました。在職中、雇用保険を掛けていますので、ハローワークで失業手当を申請し、支援を受けることとなります。

確定申告

在職中のような給与関係部署が行ってくれる年末調整ですが、これも自分で行わなければなりません。源泉徴収票や各種控除となる証明書を集め、申告書に入力をしていきます。煩雑な計算等は必要なく、申告書への数字の入力だけで済ませることができます。

所得税では、払い過ぎた税金が還付金として戻ってきます

税金でちょっとびっくり(要注意)なのは住民税

1年間に納める税金を12回に分割し、6月から翌年の5月まで毎月の給与からの納入する(勤務先の給与関係部署が行ってくれます)のですが、私のように年の途中で退職したので、自分で納めねばなりません。

9月末で退職したので、10月から翌年の5月分までを納めることになります。この住民税は前年の所得に対して課税されます。2016年分(10月から翌年の5月分)を2018年1月に払ってね、と来ました。

ということは、退職した2017年分の住民税は?2018年7月に払ってね、と来ました。

まとまって来ますので、けっこうな額となります。「これは、痛いなあ」とつくづく感じましたが。

この記事では、ざっくりサラッと退職後の手続きなどをご紹介しました。

それよりも、「もう、なんでもひとりでやらんとあかんにゃ、孤独、感じるなあ」と大きな寂寥感に覆われた、私です。

これまでの経験値、役に立つかな?