ふだんの京ことば~京都・観光文化検定試験の出題から探る~

同じ関西でもことばひとつをとっても違いますね。

ふと思い出したことがあります。大学に勤めていたころの話なのですが、神戸出身の先輩と話していた時のことです。

「田中さん、まだきいひんなあ」と私が独り言をつぶやくと、その先輩が一言。

「京つね君、きいひんちがうでこおへんやで」と。

これは、「田中さん、まだ来ないなあ」という意味なのですが、京都出身の私は、「来ない」というのを京都弁で「きいひん」と話したのです。

ところが神戸の先輩は、「こおへん」と話され発音が違うと指摘されたのです。どうでもいい話のようですが、同じ関西のまちでたった一言でも違うんやあと感じたことを記憶しています。

それでは、大阪は?後日、大阪出身の同僚に聞いてみました。

「けえへん」だそうです。おもしろいですねえ。

「来ない」をまとめてみると、

京都では、「きいひん」、聞き取った音では「きーひん」と聞こえます。

大阪では、「けえへん」、聞き取った音では「けーへん」と聞こえます。

神戸では、「こおへん」、聞き取った音では「こーへん」と聞こえます。

別の話となりますが、もうひとつ。

京都固有のことばとしてよくいわれる「どすえ」などの京ことば。

「どすえ」まちなかで使われているのは祇園など花街のことばで、まず私たちは使いません。
かつて西陣におりましたが、お年寄りの中には「どすえ」を話されていました。

今、このまちで「そうどすか」「よろしおすなあ」が標準的に使われていたら、私はしんきくさくあらゆる物事が停滞すると感じてしまいます。

ちょっと調べてみましたが、京ことばは大きく町方のことばと御所ことばに分けることができるそうです。
町方のことばは、西陣の職人ことば、中京ことば、花街ことば、周辺部の農家ことばに類別できるのだとか。奥深いですね。

京都・観光文化検定試験、いわゆる京都検定ですが、こんなことばが出題されていたりしています。

(第16回 2級)

「ヒマセ」   作ってから日数の経た食べ物

「オブー」   お茶

(第15回 2級)

「エンバント」 あいにく

「ヤツス」   おめかしをする

(第14回 2級)

「キバル」   頑張る

「ヨダチ」   夕立

(第13回 2級)

「アイサニ」  まれに

「セーダイ」  うんと

(第12回 2級)

「ゴモク」   ごみ

「イカキ」   ざる

などなど、そんなん知らん!ということばも結構ありますが。

それでは、今日はつまらん話でおやかまっさんどした。

(それでは、今日はつまらない話でお騒がせしました)