畳、い草の香りに癒されて~ごろ寝の心地良さを実感!~
心が落ち着く、和室に敷き詰められた畳
昨年(2019年)の8月末、畳を新調しました。
西陣の町家長屋からこちらの家に来てかれこれ20数年が経つでしょうか。建売りの家ではあるのですが、当時まだ建物が建つ前で地面があるだけでした。
注文住宅といってしまってはおこがましいのですが、既に図面は引かれていて間取りは決まっているものの、壁のクロスや照明器具など選ぶことができました。
家に対してもうちは昔ながらの考えですから、「間(部屋)は、全部畳でお願いします」と頼んでしまっていました。
大工さん、「リビングもですか?そらっ、おかしいでっせ」
「おかしい?うちは洋間は要りません」
とつっぱっていたものの、時代錯誤いえ逆流していることがよくわかり、リビング以外は畳にしていただきました。
(広告)リビングと4つの部屋があるのですが、畳というと和室です。けれども、設計上本来の和室は1室であとの3つの部屋は洋室に畳を入れたという、よくわからない部屋になってしまいました。
畳のサイズとしては、設計上本来の和室は「江戸間」、洋室に畳を入れた部屋は「京間(本間)」で大きさが違います。京間の方が広いのですが、住宅メーカーの多くは江戸間を畳の大きさの基準にしています。
おそらく大工さんたちは、けったいな家と思わはったでしょうねえ。
もう20年も経つと、畳もへこんだり、窓からの西日に照らされてすすけたようになってしまったり、畳の縁(へり)が擦り切れてしまったりと私にとっては、「畳の入れ替え」が長年の懸案でした。
お金もけっこうかかるのですが、仕事に使っている部屋をフローリング(私たちは板の間といいます)にして、残りの部屋の畳を入れ替えることにしました。
驚いたのですが、畳って分厚いものなんですね。50mm~60mmもあり、1枚おおよそ20キロもあるとのことで、作業をされていた職人さんたちは大汗をかいておられました。
もうひとつ、今回畳の縁(へり)を小粋なものにしていただきました。以前は、あずき色?、まあお寺のような感じだったのですが、涼しげな薄い水色で麻の葉の柄にしました。
で、今、畳からフローリングにした部屋でこの記事を書いているのですが、フローリングって機能的で素晴らしいのですが、寒いですね。でも仕事をするのにはいい環境です。
畳は、入れ替え当初、い草が青々として、い草特有の芳香に癒されていました。
今は、もう香りは薄らぎましたが、やっぱり畳は落ち着きますね。い草は調湿機能があるとのことで、快適です。
ごろんと寝転がっていても、気持ちがいいし、やはりリラックスできます。
住まいの様式がフローリング中心へとどんどん変わってきて、最近畳は減っていると耳にします。
日本の文化ですよ、畳は。畳のいいところ、ちょっと見直してみませんか。
おすすめ、「和楽美 日本の畳」
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