紙の本、電子書籍を使い分け~それでも紙のぬくもりがいい~

いわゆる電子書籍が世の中に出始めた頃、これはすぐに廃れるで!と思っていました。

ところが、紙媒体としての書籍の販売数が年々減少しているとか。世の趨勢を感じてしまいます。

大学職員時代、教授会などの定期的に開催される会議の資料準備は結構大変な作業でした。

事務方ですので、データを作成し、印刷し、必要部数を綴じるという仕事は当然こなさなければならないのですが、資料の向きやらページ付けやら、煩雑な面もありました。

内容はもちろん間違いのないことが前提なのですが、一見して見やすく、わかりやすい資料、さらにいうと体裁等きれいな資料(紙の向きが揃っているなど)を作ることが私たちの重要な仕事の一つでした。

紙媒体の場合、会議に先立って予めお読みくださいという資料も印刷して綴じて、それぞれ教員の研究室ポストに入れてと、これもなかなか煩雑な作業でした。

その後の電子媒体資料、いわゆるPDFファイルの登場で事務効率は格段に向上しました。

メールに添付して送付すれば、これで事足りるわけですから。

仕事でのやり取りや会議においては、この電子媒体は非常に有用ですね。

そうした感覚があったので、電子書籍を購入し、いざ読んでみようと試みたのです。

きっとこれまでの読書と違う新鮮な感覚が味わえると信じて。

ところがです。

これは、世代や視力の関係も大いにあると思うのですが、タブレットやスマートフォンで読む電子書籍はどうもしっくりこないのです。

味気ないというか集中できないというか、読書の面白味が希薄なのです。

若い世代の方は、大いに活用されているようですが、私のようなオッサンには本が持つぬくもりとかページをめくる感覚が楽しめず、もういらんとなってしまうのです。

電子書籍など電子媒体としての読み物は、やはり会議資料が最も適切で、気楽にごろんと横になって本を読むというような習慣にはあまり適していないと感じています。もちろん、反論はあるでしょうけれど。

思い出しましたが、かつてメディアは、紙媒体としての本が将来的には無くなるのではないかというようなことを煽っていましたが、私はなに言うてんねんでしたね。

本がこの世から消える?そんなことはあり得ないといい切ります。

電子書籍の利便性は納得しますが、読書の一連の流れを思い出してください。

本を手に取って、どんな内容か好奇心とともにページをめくる、最後のページを読んだ後の達成感、これはやはり紙媒体としての本を読むという行為の醍醐味でしょう。

もう一つ、紙にこだわりますが、紙に書かれた文字を読むだけでなく、字を書いてみるということで紙に対する愛着が湧いてきます。

メールが伝えるもの」でも示しましたが、手紙を書いてみることも大切だと感じています。

電子も良いけど紙に親しむ、何度も読んだ本はやはり手放せないですから。