京ことば、おっちん~お友は座布団、和室の楽しみ方~

おっちん、少し変な言葉の響きですが、これは正座あるいは座ることを意味します。

近ごろはあまり使わなくなりました。ネットで少し調べると、幼児に対する言葉とありましたが、確かに小さな子どもさんに「おっちんしいや」という風に使われていました。

私の家では、和室の方が板の間(洋室)より多く、今も畳に布団を敷いて寝ています。ちんまりと正座する際も座布団の上におっちんします。

マンションや新築の家など、週末には多くのチラシが新聞に挟まれていますが、和室のある家やマンションは珍しいですね。全て洋室が当たり前といった感もあります。

以前、正座は体によくない、子どもたちの発育を阻害するというようなことが言われていました。そのようなことや生活様式が変わって、テーブル・椅子・ベッドが主流となり、和室が一般の家庭から消えていっているのだと感じています。

ところで、おっちんといえばその友はやはり座布団です。あの真四角の小さな布団、不思議ですね。正座をしていてもあぐらをかいていても、座っている座布団の領域が、自分の領地・縄張りのような気がして、何となく安心してしまいます。

お客さんに座布団を勧めると大抵は恐縮されるのですが、ここが自分の座るところ、占有していい領域ということで安心されます。

座布団で重宝している点、もう一つ。

日中、少しうとうとして、昼寝に至ることもしばしばですが、この際に座布団を二つに折って枕にするのです。

家の座布団は、ふっくらとは正反対でせんべい座布団ですから、二つにペタンと折れて、これが枕の代用にもってこいなのです。ちょっと行儀悪いですね。

座布団の楽しみ方、一つ。

座布団というより座布団カバーなのですが、色合いと柄、これも目を楽しませてくれます。

真っ赤とか真っ黄色というような、「真っ」がつくような奇抜な色はあまり見かけません。色合いは少しおさえ気味で深みのある色が多いです。

もちろん柄もけったいな柄や奇抜な柄は見かけません。ヒョウ柄とか龍とか虎とか見たことがありません。

定番ですが、桜とか麻の葉というような和柄が落ち着きますね、ほっこりと心が和みます。何となくお茶がおいしいように感じてしまいます。

昼寝の枕にするのはあまりお勧めできませんが、座布団にきちんと正座するもよし、どっかりとあぐらをかくのもよし、ちょっぴり和ごころに触れてみるのもなかなか乙なものです。