ひとり静かに春と向き合う~京都にある桜の穴場4選~
あたたかい陽射しに誘われて、外に出かけたくなる季節になりました。
この時期は桜の見ごろも相まって、大勢の観光客が京都を訪れます。
そのため、桜の名所はどこも混雑しがち。落ち着いてお花見がしづらいことも多いです。
そんなときは、京都にある桜の穴場でお花見するのがおすすめ。
4ヶ所に厳選した桜の穴場スポット、あなたの行きたくなる場所が見つかれば幸いです。
(広告)朱色の鳥居を桜が彩る「竹中稲荷神社」
トップバッターの「竹中稲荷神社(たけなかいなりじんじゃ)」は、節分祭で有名な「吉田神社」の末社(まっしゃ)にあたる神社。
吉田山の頂上あたりに位置しており、幾重にも連なる朱色の鳥居が目印となっています。
竹中稲荷神社のポイントは、前述した稲荷神社に特有の鳥居。
春にはその鳥居を彩るように桜の花が咲き誇り、なんとも華やかな光景が広がります。
基本的に人は少なめですがカメラマンが集まることも多いので、撮影の際は譲り合いの心を忘れずに。
隠れたファンから根強く支持されてきた、桜の穴場スポットです。
平安時代の歌人の名を持つしだれ桜が美しい「十輪寺」
京都の西山に鎮座する古刹「十輪寺(じゅうりんじ)」。
平安時代の歌人「在原業平(ありわらのなりひら)」にゆかりの深い寺院であることから、「なりひら寺」の別名を持っています。
こちらで見られるのは「なりひら桜」と呼ばれる、樹齢約200年大きなしだれ桜。
お寺の中心となる中庭に植えられており、参拝者は主に建物の内部からその姿を見上げて楽しみます。
また、十輪寺には桜の季節に限って授与される御朱印もあるのだそう。
参拝の証と思い出を兼ねて、ひとついただいてみるのもいいかもしれません。
「祇園のしだれ桜」の兄弟木がある「地蔵禅院」
みっつめにご紹介する「地蔵禅院(じぞうぜんいん)」は、高台に鎮座する寺院。
京都市から離れた場所に位置することも影響し、なんとものどかな雰囲気が感じられるお寺です。
地蔵禅院のしだれ桜は、円山公園にある「祇園のしだれ桜」の兄弟木。
京都府の天然記念物にも指定されている、可憐さと侘び寂びを兼ね備えた見事な名桜です。
静けさに包まれたこちらの寺院はとても居心地が良く、お花見を口実についつい長居したくなるほど。
きれいに晴れた日を狙って、ピクニック気分で訪れてみてはいかがでしょう。
額縁のような門に飾られた桜「上品蓮台寺」
京都市は北区、「建勲神社(たけいさおじんじゃ)」の西側にあるお寺「上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)」。
拝観を主な目的とした社寺ではないのですが、春ごろには桜を目当てに足を運ぶ方もいらっしゃるようです。
こちらの桜は本数こそ少ないものの、その姿はとても艶やか。
特にメインのしだれ桜はお寺の門を額縁に見立てた構図がたいへん絵になり、思わず写真に収めたくなります。
拝観料もいらないため、リーズナブルなお花見を心がける方にも嬉しい上品蓮台寺。
近くを通りがかった際、花の気配にふらりと呼ばれてしまいそうな桜スポットです。
とっておきの穴場
今回の記事で取りあげた桜の穴場は、どれもとっておきの場所。
開花状況を考えつつ時間帯や曜日をうまく調整すれば、ひとりっきりの贅沢なお花見も夢ではないかもしれませんよ。
竹中稲荷神社
〒606-8311 京都府京都市左京区吉田神楽岡町
十輪寺
〒610-1133 京都府京都市西京区大原野小塩町481
地蔵禅院
〒610-0302 京都府綴喜郡井手町井手東垣内16
上品蓮台寺
〒603-8303 京都府京都市北区紫野十二坊町33-1