天神さんからの授かりもの、北野天満宮の真心こもった大福梅

北野天満宮 紅梅

梅といえば、天神さん

今出川通を西大路通に向かって行きますと、ちょうど北野白梅町の手前に北野天満宮があります。私たちは親しみを込めて、天神さんといいますが、学問の神様としてとても有名な神社です。

お参りに来られる方といえば、修学旅行生、受験生らしき生徒さん、受験生と親御さんが多く、もう遠い昔になりますが、私も高校受験、大学受験、公務員試験など受験のたびに天神さんへ手を合わせに来ました。

私ごとですが、天神さんにはもう少し縁がありまして、おやじとおふくろにはなかなか子どもが授かることなく、ずっと天神さんにお願いしていたとのことで、9月25日にやっとできた子が私なのです。

毎月25日というと「天神さんの日」で知られる縁日で、参道に多くの露店が並びます。12月25日は終い天神(しまいてんじん)、1月25日は初天神(はつてんじん)で、いつも大いににぎわいます。

25日は、祭神菅原道真公の誕生日である6月25日と逝去された日である2月25日に由来しており、25日生まれの私はどことなく縁を感じ続けています。

また、天神さんの氏子でもありますし。

まったくの余談です。25日が天神さんで21日は弘法さんの日なのですが、天神さんと弘法さんは仲が悪いといいます。単なる伝承でしょうが、私25日生まれ、おふくろ21日生まれ、親子でぴったりこれにあてはまりますが、・・・。

もう一つ、天神さんは梅が有名で、白梅、紅梅と桜に先んじて、これも見事に咲きます。有料ですが、梅苑もありたくさんの方が初春の訪れを堪能されています。

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梅を愛された道真公の

「風吹かばにほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春を忘るな」という和歌をご存知の方のも多いかと思います。大宰府に行かれる前に、くそっ藤原時平めとお感じになったかもしれません。

ところで、です。

今、風薫る5月なのですが、6月になりますと神社の方総出で梅の実を採取され、非常に手間をかけて正月の縁起物である大福梅が作られます。

この大福梅は、12月13日の事始めから、終い天神の頃まで社頭で授与されます。梅干しが約6粒入って一袋700円だそうです。(実は買ったことがありません、すみません。)

思い出しました。元旦にいただく、これも縁起物ですが大福茶があります。

京都のならわしのひとつですが、私の家では白湯の中に小梅と昆布を入れます。

子どものころ、淡い淡い味にまずいなあと感じながら、残すと叱られたものです。ここにも、梅のご利益があります。

梅は、天神さん(道真公)のご神徳が宿るといわれていますが、このまちの人にとっては、つねひごろの暮らしに根差した天神さんからの授かりものといっても過言ではないでしょう。    

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