花のある暮らし、土に癒される~まちなかガーデニング~

数年前、車を利用しない生活にしようと考え、自家用車を手放したことがありました。必要なことは、公共交通機関を利用し、必要があればタクシーを使えばいいではないかと。

もともと車の運転が苦手で、あまり利用することがありませんでしたので、この際つねひごろの暮らしを変えてみようと考えたのです。

また、歩くまち京都に住まう身であるなら、歩こう、車を利用しない生活を志向しようと決めたのです。

それで車を手放し、玄関先の駐車場を利用してガーデニングをやろうと考えました。時として思い切ったことを決意するのですが、この時もさぞ生活が人間らしく豊かになるであろうと想像していました。

近くのホームセンターでプランターや土を買い、植える花の種なども準備し、いそいそと作業をしました。

土に親しみ、美しい花を植えた駐車場ガーデンは、確かに心が穏やかになり癒されました。お向かいさんいわく、

「花はいいねえ」

私も、良かった、これこそが土に癒されることやんと感じ喜々としていました。

ところがです。

車の無い生活には心底から馴染めなかったのです。おふくろのこんな言葉にもちょっとかちんときつつも、それが全く間違いではないと感じていたのです。

「よそは、みんな車持ったはるのに、うちだけないのも寂しいもんやなあ」

「買いもんやら、病院行くのに車があったらええのに」

そんなこんなで結局、私は再び小さな軽自動車を買うことにしました。それと同時に、駐車場ガーデンも縮小し、これと同時に土や花に対するお世話も気持ちが失せてしまいました。

あきっぽい性格なのでしょう、またご近所への見栄もありました。再び車を利用する生活に戻りました。

つねひごろの暮らしというものは、いろいろと流転すると改めて感じたものです。

ところで、新型コロナウイルス感染拡大防止による社会的な自粛の中、自宅での豊かな過ごし方としてガーデニングを始めておられる方も多いとのことです。

やはり土をいじるとか植物を育てるというのは、心を癒しに導くものですからね。

また、家族で家庭菜園をされ、収穫できた野菜を家族で食す、これも素晴らしいことだと思います。

かつて、私が志したことは道を外したことではなかったと感じ始めています。

今感じているのは、コロナが終息しぶらり散歩が大手を振ってできるようになれば、まず御所の緑や花に会いに行き、心から自然に触れに行こうという点です。

その際、土に癒されることを再び思い描くかもしれないと思っています。

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