しば漬け食べたい!~香りが忘れられない大原の生志ば漬~

京都にもさまざま食べものがありますが、何がおいしい?と聞かれれば、私はつけもん(漬け物)と豆腐といいます。

かつての同僚なのですが、彼は名古屋の出身で大学から京都に来ました。何げないある日、「京都で何が一番おいしい?」とたまたま聞くと、意外にも「湯葉です。特に生湯葉!」といったのには驚きました。

「若いのに通やなあ!」と感じたことを覚えています。

それはさておき、つけもんです。きゅうり、なす、瓜、かぶ、すいかもありますね、冬にはすぐきや千枚漬けがおいしいですし、とかくあらゆるつけもんがありこのまちはつけもんの宝庫ともいえます。

ご飯の際、いつもお友にしているのがしば漬けです。ちょっと食べたくなるんですよね。

商店街のつけもんのお店や高級な専門店に行かずとも、スーパーに行けば、ちゃんと置いてあります。それも、安いですよね。

けれどもしば漬けは、最もポピュラーなつけもんであると同時に極めて奥の深いつけもんだと感じています。

かつて左京区の大原にあります、土井の志ば漬本舗を訪れる機会がありました。市内からは少し距離のあるところではありますが、たくさんのお客さんが来られ、さすがに人気店とうかがえました。

大原の赤しそ畑

鮮明に記憶しておりますのは、「大原の生志ば漬」でした。しば漬けは少し酸味がありキュウリの食感が特徴なのですが、「大原の生志ば漬」はこれまでのしば漬けに対する固定観念をひっくり返すような驚きの味覚でした。

しばの香りが上品でとても芳香です。また素材の新鮮さというのでしょうか、野菜のおいしさを実感します。さらに、酸味の中にほのかな甘みというような味わいがあり、「これはうまい!」と誰しも納得の味と思わずにはいられませんでした。

「大原の生志ば漬」は、つねひごろ頻繁に味わえるつけもんではありません。鮮度を売りにもされているので、お値段もちょっと高め。

しかしです。忘れられない味、誰しもありますが、つけもん食いの私にとって時々思い出してしまう味となってしまっています。

志ば漬、お茶漬けでさらさらっといかがでしょうか。)