万年筆も仕事スタイル~ウォーターマンの書き心地がいい~

大学でのサラリーマン時代の話です。もう20数年も昔となってしまいますが、大学の連合組織として大学コンソーシアム京都に1年間出向しておりました。京都のあらゆる大学職員の方と出会い、一緒に仕事をすることができとても有意義な1年間でした。

そのコンソーシアムの事務室でのある日のこと。Mさんが自分の机の引き出しをガラッと開けた際に数本の万年筆が目にとまりました。

「ようけ(たくさん)の万年筆持ったはりますね」

「万年筆も仕事スタイルのひとつですから」

その時、「?、なに言うてんねん」と思いましたが、またMさんはライバルの大学から来られていましたから、私はちょっぴりすかされたというかええかっこしいと感じてしまいました。

その後、Mさんたちと会議についたのですが、ひとつなるほど!と納得することがありました。会議は、テーブルを囲んで対面するのですが、こちらから見えるのはテーブルから上の胸元とテーブルに置かれた手元です。このテーブル上の空間でのやり取り、話し合いが正に仕事空間です。

この会議という仕事空間で私が目にしたのは、万年筆でスラスラと優雅にメモを取っているMさんの姿でした。100円のペン(書きやすいんです!)でトロトロメモを取っている私に相反して、「なかなか雅な感じやん、なるほど万年筆も仕事スタイルのひとつやん」と心の内でつぶやいたのを覚えています。

数日して、これはええと思ったらじっとしていない私ですから、早速ふだん行きもしない高島屋へ万年筆を見に行きました。

万年筆って、想定以上に案外高いんですよね。本当は憧れのモンブランが欲しかったのですが、とても無理。

書きやすさを重視して、店員さんも薦めてくれたウォーターマンの万年筆を買いました。これでちょっぴりカッコ良く見られんのとちゃう?と意気揚々で帰りました。

その後、コンソーシアムからの出向を終えて、所属大学に戻りましたが、ありとあらゆる会議、教授会もそうですが、いつも手にはこのお気に入りの万年筆を持ちました。

万年筆も仕事スタイルのひとつ、今もこの書き味にうっとりしています!