初夏に訪れる宇治~三室戸寺のツツジと茶問屋の抹茶パフェ~

今年の花ごよみは本当にせっかち。

本来ならゴールデンウィークに見ごろとなる花の中にも、すでにつぼみをつけ始めたものがあるようです。

ゴールデンウィーク──すなわち初夏に咲く花で有名なのが、街のあちこちで見かけるツツジ

京都にもツツジの名所は多数ありますが、たまには晴天に誘われて、宇治まで足を伸ばしてみるのはいかがでしょうか

三室戸寺のツツジ

宇治に鎮座する花の寺「三室戸寺」

宇治で名うてのツツジスポットといえば、市街地の北東に位置する名刹「三室戸寺」。

三室戸寺山門

花の寺」とも称される三室戸寺では、紅葉やアジサイ、ハスといった季節の花々が、自然豊かな境内を華やかに彩ります。

敷地内には約2万株のツツジを植えた「つつじ園」があり、その規模は関西でも随一。

日差しが暖かく、かつ眩しくなってくると、ツツジたちは次々に花を開かせていきます。

三室戸寺のつつじ園で咲くツツジの色は、紫とピンク、そして白が中心。

三室戸寺つつじ園

色とりどりのツツジが山の斜面に広がるその様子は、まるで花のタペストリーを見ているかのような絶景です。

三室戸寺のつつじ園

これだけの花々を育てるのも大変なことでしょうが、前述のように三室戸寺で見られる植物は、ツツジだけではありません。

季節が梅雨へと移り変われば、今度は50種・2万株におよぶアジサイが、いっせいに見ごろを迎えます。

三室戸寺の紫陽花

この美しいふたつの花にちなみ、三室戸寺は「つつじ寺」「あじさい寺」と呼ばれることもあるのだそう。

途切れることなく四季折々の花が咲く三室戸寺は、まさに「花の寺」の呼び名が似合う名所と言えるでしょう。

老舗の茶問屋「辻利兵衛本店」が作った贅沢な抹茶パフェ   

三室戸寺を拝観した際に併せて訪れたいのが、宇治に数多くある抹茶スイーツ店

とりわけ、老舗の茶問屋が手がけた「辻利兵衛本店」は、幅広い層から高い人気を誇る名店です。

辻利兵衛本店

こちらのお店で取り扱うメニューは、「ほんまもんのお茶の味」を伝えるものばかり。

そのこだわりは日本茶などのドリンク類だけでなく、抹茶をふんだんに使ったスイーツ類にも現れています。

さらに辻利兵衛本店にとっては、メニューだけでなく店や接客そのものも、提供する商品のうち。

築100年の建物をリノベーションした店舗はとても居心地が良く、きめ細やかなサービスと相まって、思わず長居してしまいたくなります。

辻利兵衛本店で注文するなら、最初はやはり日本茶がおすすめ

少し値段が張りますが、店員さんが丁寧に淹れてくださった日本茶は驚くほど香り高く、ゆっくりといただきたくなる奥深い味わいが魅力です。

甘いものがお目当てであれば、お茶に加えて「宇治抹茶ぱふぇ〈宇治譽れ〉」もプラスしたいところ。

辻利兵衛本店 宇治抹茶ぱふぇ〈宇治譽れ〉

宇治抹茶を贅沢に使ったこの逸品は、ひと口食べるとファンになってしまうこと請け合いです。

宇治だからこそ楽しめる魅力

京都のようで京都とは違う観光地、宇治。

この街は京都のそれとはまた異なる、独特の雰囲気で人を惹きつけます。

春夏秋冬の花が美しく咲き続ける三室戸寺や、街の名産品である抹茶を活かした店の数々。

これらは京都ではなく、宇治だからこそ生まれ、そして続いてきた、宇治の誇るべき財産です。

京都観光の「ついで」に宇治へ寄る、なんて、本当はとてももったいないもの。

宇治だけの魅力を楽しみに、宇治へと足を運ぶ──晴天続く初夏の頃には、そんな旅の1日があっても良いと思うのです。

   

三室戸寺
〒611-0013 京都府宇治市莵道滋賀谷21

辻利兵衛本店 宇治本店茶寮
〒611-0021 京都府宇治市宇治若森41

この記事を書いた人
真下 洛